こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。
日々、色々な人と過ごしていると疲れてしまいますよね。
たとえば、職場や友達関係でも、つねに良いことばかり起きているわけではないと思います。
この記事では、そんなあなたに実践してほしい5つのことや、人間関係に疲れたらやめるべきことを紹介します。
Contents
人間関係に疲れる要因
人間関係に悩むのは、「相手を変えようとしても思い通りにならない」からです。
人は自分のことは自分で変えることができますが、他人を自分の思い通りにすることはできません。
ですから、自分が相手に対して期待していること、望んでいることに相手が応えてくれないとき、人間関係に疲れたり、悩みを感じてしまいます。
他人に対して「こうしてほしい」と思うのは自然なことなので、悪いことではないんです。
ただ、そのような期待や願望を持っていると、相手が望んだ通りにしてくれないと苦しくなってしまいます。
他人はあなたの思った通りに動いてくれないことが大半かもしれません。
だから期待や願望が強いと、人間関係での悩みが絶えないでしょう。
また、人間関係に悩みやすい人の性格は、感情に左右されやすい、気遣いができるなど、繊細な人であることも多いです。
繊細な人は、相手がどんなことを思っているのか必要以上に考え過ぎてしまったり、相手のちょっとした言動から、自分に原因があるのではないかと不安になってしまうことがあります。
あなたも心当たりはないですか?
(参考:人間関係に疲れた…人付き合いに疲れやすい人の特徴と4つの解決策)
人間関係に疲れたら試してほしい5つのこと
以下で人間関係に疲れたら試してほしい5つの方法を、簡単にできることから紹介していきます。
基本的には人との境界線をひき、距離を置くことがポイントになります。
- 試すこと1.SNSを制限する
- 試すこと2.紙に書く
- 試すこと3.自分のやることに集中する
- 試すこと4.一人旅をする
- 試すこと5.様々な人と交流する
試すこと1.SNSを制限する
SNSは、一人のときでも人と繋がることができる便利さがあります。その一方で心が休まらないというデメリットもあります。
とくに人目を気にしやすい繊細な人は、自分の発信に対する相手の反応を気にしすぎてしまって、気が休まらないかもしれません。
直接会って話ができない分、相手のちょっとした言葉の裏にどんな背景があるのかと気になり、悩んでしまうかもしれません。
また、一日のうちにでも頻繁に通知がくるので、ついつい見てしまいますが、いつの間にか情報過多になり脳も疲れてしまいます。
疲れたときは一度、SNSから離れることをおすすめします。一度離れることで、頭も心もリセットすることができますから。
いつもSNSをチェックしている人にとっては、SNSを見ないことは怖いことかもしれませんね。
でも、数時間や数日見なくても、状況はそれほど変わらないものです。
心配な人はどうして頻繁にSNSをチェックしているのか、理由を考えてみると良いでしょう。
コメントがあれば、すぐに返信しなくてはならないなど、自分に制限を課しているかもしれませんね。
また、ストレスが溜まらないようにアカウントを使い分けるのも一つの手です。
SNSを使う上で、一つ悩ましいポイントは、投稿することで人間関係にトラブルが生じてしまう場合があることです。
たとえば職場の同僚には忙しいと言って誘いを断ったのに、その時間に別の友人との飲み会に参加したなど。
飲み会に参加したことを会社の同僚も見るSNSに投稿してしまうと、同僚に悪い印象を与えてしまうかもしれません。
そんなときは、プライベートの友人用、仕事用など、アカウントを使い分けることでトラブルを防ぐこともできます。
(参考:今の若者は、こうやって「SNS疲れ」を回避していた)
試すこと2.紙に書く
つらいことを紙に書きましょう。
誰かに言われた嫌な言葉を反芻していると、心も身体も疲れが取れません。
なぜなら、やるせない気持ちなどをただ繰り返していると、感情や疲れがさらに増幅してしまうためです。
頭で悶々と考えるのではなく、書き出すことで出来事を客観視してみてください。
紙に書き出し外に出すことで、具体的に何がつらかったのか、出来事とそれに対する自分の気持ちが明確になります。
「どんな状況で、誰に対してどんな感情を感じた」のか、きちんと整理することが大切です。
そのときのポイントは、感情を点数や割合いなどで数値化しておくと、より自分の気持ちを理解することができます。
上司に以前ミスを厳しく注意を受け、二度と同じことを繰り返さないようにしっかりこなしていたのに、他の同僚にはゆるい態度の上司を目撃してしまった。
自分との態度の違いに、驚いたり不満を感じた…
そんなときは、驚きに80点、不満に95点というように、100点満点に対して具体的に点数をつけていくのです。
時間が経って見直すと、ほとんどの場合気持ちが落ち着いていることに気づきます。
最初は驚いていたけれど、次の日になったら冷静になり、驚きが10点に変わっていたりします。
また、上司の態度が異なることを不満に思っていたけれど、これは自分の成長のチャンス!ととらえ方を変えてみたら、不満が30点になったなど、あなたの見方が変わることで点数が変わっていくことにも気づくでしょう。
このように、客観視し出来事に対する見方が変わることで、ネガティブな感情が薄れていきます。
また、繰り返し起こる問題は、幼少期にその原因があることもあります。
目の前の誰かとのやり取りで驚いたり不満を感じたりしているのは、子どものころの記憶が引き出され、過剰反応していることも多々あるのです。
そういう自分のパターンに気づくためにも、客観的な視点を持つことが大切になっていきますね。
試すこと3.自分のやることに集中する
人間関係に悩んでいると、ついつい相手に意識がいってしまうものですね。
「親がもっとこうだったら…」「パートナーがもっとこうしてくれたら…」など、相手が変わってくれることを求めてしまうかもしれません。
でも、他人を変えるのは難しいことを覚えておきましょう。
いくら他人のことで悩んだり相手を変えたいと望んでも、結局のところ変えることができるのは、その本人。
あなたが変えられないことにエネルギーを使うのは、エネルギーの無駄遣いです。
自分ができることに集中するしかないんですよね。
たとえば職場でもそうです。
毎日顔を合わせる同僚が苦手でも、同僚と共に進めているプロジェクトがスムーズに進めば、問題ないですよね。
嫌いな人がいてはいけない、メンバーが仲良くなければいけないなど、人間関係の理想を求めすぎないことも大切です。
すべての人から好かれたり、すべての人のニーズを満たすことは、誰にとっても不可能なことです。
ある程度割りきって人と接したり、周りの声を気にせず自分のやることに集中することで、疲れなくなります。
繊細な人は人間関係の問題に敏感で、気づきやすく、色々と見えてしまうものですね。
「その人間関係の問題が致命的なのか」一歩ひいて、自分に問いかけてみてください。
多少誰かとウマが合わなくても、問題なく人生が進められるのであれば、それはあなたの時間を使うことではないかもしれません。
試すこと4.一人旅をする
人間関係に疲れたら、一度どこかに旅行をして気分をリセットするのも良いでしょう。
友人や家族と行くよりも、一人旅なら周りに気を使うことがなく、心がリセットしやすくなります。
疲れているときは、あまり予定を詰めて観光する気にはならなかったりしますが、一人なら自分のペースでゆったりと過ごすことができますね。
また、一人旅は同行者のことを気にせず、観光に集中してじっくり見てまわることもできます。
そして地元の人とも交流しやすいです。その土地のことを深く知ることができたり、新しい知り合いをつくることもできます。
外交的で人とコミュニケーションを取ることが好きな人は、ぜひ積極的に旅先でコミュニケーションを取ってみましょう。
一人旅をすると視野が広がり、悩んでいた人間関係について新しい視点を得ることができるでしょう。
自然の美しい場所に旅をすれば、自分の悩みがちっぽけなことに気づくかもしれません。
普段、都会の喧騒の中で生活している人は、雄大な自然に触れると自分自身を俯瞰でき、大きな気づきを得ることができると思います。
また、今まで一度も行ったことのない場所に行ってみるのも良いですね。
初めての場所に行くことで五感が刺激され、様々なことに気づきやすくなります。
一人旅から帰ってきたころには、一歩前進した自分になっていると思いますよ。
試すこと5.様々な人と交流する
人間関係に疲れるのは、ある程度関わりの深い人や親しい人との間でのコミュニケーションです。
というのも、関わりが深いとあなたの相手に対する期待から不満が生まれやすいのです。
家族のように毎日顔を合わせる間柄だからこそ、もっとこうして欲しいなどといった期待が生まれ、それに応えてくれない相手に不満を感じやすくなります。
相手をよく知っているからこそ、相手の理想の姿が見えてしまい、期待を抱きやすいのですね。
その点、新しく出会う人となら、ほどよく距離を保つことができます。
たとえば、普段顔をあわせている部下に対しては色々と期待してしまうけれど、いきなり異業種交流会で出会った人に、成長のためにもっとこうすべきなどとは思わないでしょう。
そこで、家と会社との往復だけで終わるのではなく、家庭、職場以外の第3の場所をもつことをおすすめします。
職場の人間関係に問題があると、そのことに気を取られて、家に帰っても気に掛かってしまうものですが、第3の場所があると、落ち着いて職場の人間関係について見直すことができます。
また、何より気分転換になりますね。
スポーツクラブでも、勉強会の集まりでも、その活動に没頭しているうちに、職場の人間関係での不満も消えていることに気づくかもしれません。
さらに、多様な人と接することで、対人関係力も上がるので人間関係に疲れづらくなります。
様々な人と交流することは、外交的な人にはすぐにでも実行してほしいことです。
一方で、内向的な人はある程度人間疲れが落ち着いてからの方がいいので、注意してください。
人間疲れの気持ちが残ったまま無理に人と交流しようとすると、恐れが出てきたり、さらに疲れてしまうかもしれません。
本当に安心できる家族や友達との交流で気持ちを癒した後で、外の世界に飛び出してみましょう。
人間関係に疲れたらやめるべきこと
最後に、人間関係に疲れたらやめるべき3つのことを紹介していきます。
何か行動を変えるというより、気持ちの持ち方に関することが大きいです。
- やめること1.誰とでもわかりあえると思う
- やめること2.誰から見てもいい人であろうとする
- やめること3.人の欠点ばかり気にする
やめること1.誰とでもわかりあえると思う
「2.6.2の法則」と呼ばれるものがあります。
これはどんな組織でも「上位層2割、中間層6割、下位層2割」に分かれるというものです。
人間関係に「2.6.2の法則」を応用すると、2人の人と気が合えば、別の2人とは気が合わず、その他の6人とはどちらでもないとなります。
つまり、あなたがどんなに努力したとしても、合う人は全体の8割で、2割の合わない人がいるのは当たり前ということです。
人気のあるアイドルでも、あまり良い印象を持っていない人は必ずいるものですね。
ですから誰に対しても過度に分かり合おうと努力しても、思うような結果が得られず、疲れてしまうことを知りましょう。
努力しても分かり合えない2割の人との関係改善を手放し、残り8割の人に集中することで、エネルギーを注いだ分だけ関係がより良くなる正のスパイラルに入っていくことができます。
やめること2.誰から見てもいい人であろうとする
人の気持ちに気づきやすい繊細な人は、誰に対してもいい人であろうとするあまり、気を使いすぎて、疲れてしまうことがあります。
相手のニーズに合わせ無理をすると、精神的に疲れやすくなってしまいます。
たとえば、心の中では本当は行きたくないランチ会にイヤイヤ出席して、いかにも楽しそうに振舞ってしまう…
いい人を演じると楽しんでいると勘違いされてしまいますよね。
そんなふうにいつも無理をして誰かに合わせている人は、自分がないとも言えます。
ときには断ることを覚えましょう。
1回ぐらい断ったって、その後いくらでも挽回できるものです。
自分に正直になれば、相手の反応を気にして、つい相手の期待に応え自分で自分を苦しい状態に追い込んでしまうことを防げます。
いい人をやめて、あなたの本当にやりたいことに時間を使いましょう。
やめること3.人の欠点ばかり気にする
人間関係の疲れは、相手との関係に何か問題があるかどうかよりも、相手の欠点や嫌なところを気にすることで、疲れたと感じやすくなります。
欠点や嫌なところに目がいってしまうと、自分の中の嫌だという感情が蓄積され、疲れを感じてしまうのです。
そんなときは、相手の長所に目を向けることで、何か嫌なことがあっても気持ちの切り替えがしやすくなります。
人間関係に疲れたなと感じたら、人の嫌なところや欠点ばかりを見ていないか、一度振り返ってみてください。
どんな人にも必ず長所があるものです。
長所を探してそこに意識を集中するようにしてください。
そうやって、あなたの相手に対する見方が変わると、不思議と相手の態度も変わってくるものですよ。
まとめ
人間関係に疲れてしまった経験は、誰もがあるでしょう。
人生の悩みは人間関係が9割とも言われます。それだけ悩みを抱えている人が多いんですね。
人生は自分一人で創造されるわけではなく、誰かとともに創造され、それが自分の人生になっていきます。だからこそ、人間関係を自分の望むものにしていくことって大事です。
中でも、好きではない人に悩まされている人は、以外と多いものです。
もし、あなたが人間関係に悩んでいるとしたら、大切にしたい人を大切にし、あなたの命を消耗するような関係は手放すことを意識するだけでも、人生が大きく変わります。
あなたの人間関係を今一度、ここで見直してみてください。お互いに良い影響を与え合うような関係が理想ですね。
あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。