しあわせのレシピ

「幸せになってはいけない」と感じるあなたへ。夢を叶えるための「心のブレーキ」の外し方

こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。

「夢を叶えたい」と思って日々がんばっているのに、いざチャンスが巡ってくると急に不安になり、チャンスを潰すようなことをしてしまったことはありませんか?

あるいは、良いことが起きた直後に「こんなに幸せでいいはずがない」「次はきっと悪いことが起きる」という思いがよぎり、心から喜べない人もいるかもしれません。

実は、このような「幸せへのブレーキ」に悩む人は少なくありません。

それは心の中に、あなたを守るために作られた「心の鎧(よろい)」があるからです。

この記事では、「幸せになってはいけない」という無意識のブレーキを解除し、心から幸せを受け取れるようになるためのヒントをお伝えします。

「幸せになってはいけない」という「心のブレーキ」があるとき

ずっと憧れていたプロジェクトリーダーに選ばれたのに、「私には無理かもしれない」という不安からミスが続いてしまった。結果、人事評価も下がってしまった。

理想通りの優しい恋人と出会って、本来なら幸せいっぱいのはずなのに、「いつか嫌われるかも」「裏切られるかも」という思いが消えず、相手を試すような行動ばかりしてしまい、最後にはフラれてしまった。

思いがけない臨時収入があったのになぜか落ち着かなくなり、無意識のうちに無駄遣いをして、すべて使い切ってしまった…

そんな経験、あなたにも心当たりはないでしょうか。

そのたびに、「どうして私はいつもこうなんだろう」「意志が弱いんだ」と、自分を責めてきたかもしれません。

でもそれは、あなたの意志が弱いからでも、能力が足りないからでもありません。

実は、「幸せになってはいけない」と感じてしまう「心のブレーキ」を持つ人がいます。

「心のブレーキ」が作られたのには、ちゃんと理由があるのです。

「心のブレーキ」を外して、幸せを心の底から受け取れるようになるために、まずはその理由を見つめてみましょう。

心に「ブレーキ」が作られた理由

「うまくいきそうになると、なぜか自分から壊してしまう」。もしあなたにそんな傾向があるなら、「心のブレーキ」が働いている可能性があります。

あなたはきっと、夢を叶えて幸せに生きるために、一生懸命がんばってきたはずです。
それでも心の奥深くでは、次のような仕組みが動いていることがあります。

  • 日本人の文化的背景
  • 母親に対する罪悪感
  • 「仕返し」をしたい心理

 

日本人の文化的背景

「幸せになってはいけない」という心のブレーキは、私たち日本人の文化が関係しているかもしれません。

京都大学の内田由紀子教授の研究によると、日本人は「周囲との調和」を何よりも大切にするそうです。

そのため、自分だけが幸せになったり、夢を叶えて目立つことを、無意識に「和を乱すこと」と感じてしまう心理が働いている可能性があります。

こうした気持ちは、日本が長い間、農業を中心に暮らしてきたこととつながっています。

農業では、周りの人との助け合いが欠かせませんよね。
だから、一人だけが目立つと「調和を乱す存在」と思われ、仲間外れになる心配があったのです。

しかもずっと同じ土地で暮らし続けるため、人間関係が変わりにくく、仲間外れは生活そのものに影響する大きなリスクでした。

さらに、東洋の「陰陽思想」では、良いことと悪いことは、同じくらい存在すると考えられています。

この考え方が、「良いことがあったら、次は悪いことが起こるかも」という不安につながっているとも言われています。

母親に対する罪悪感

あなたは子どものころ、母親から「あなたのためなのよ」「あなたの幸せがお母さんの幸せなの」「あなたさえ良ければ、お母さんはいいの」といった言葉を繰り返し聞かされて育ってきませんでしたか?

そうした言葉は一見すると、愛のように思えます。

公認心理師で臨床心理士の信田さよ子氏は、著書『母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き』の中で、こうした母親の自己犠牲的な態度の結果、娘が持つようになる罪悪感について解説しています。

娘は「お母さんを苦しめているのは、私なんだ」と思い込んでしまうのだと言います。

もしあなたの中に「お母さんが笑っていないのに、私だけ夢を叶えるわけにはいかない」という思いがあるなら、それが「私は幸せになってはいけない」という強力な「心のブレーキ」になっている可能性があります。

「仕返し」をしたい心理

自分から「幸せじゃない状態」を選んでしまう人がいます。

表向きには「うまくいかない」と嘆いていても、不幸な状態にしがみついてしまう理由があるのです。

そこには、誰かへの「仕返し」のような気持ちが隠れていることがあります。自分が味わったつらさを、相手にも何らかの形で感じさせたいという思いがあります。


たとえば、親に理不尽な育てられ方をした人が、大人になってからも「うまくいかない自分」を親に見せ続けることがあります。

「ほら、あなたのせいで私はこんなに不幸なのよ」と見せつけ、罪悪感を抱かせ、「自分の不幸の責任を相手に負わせたい」と感じていたりするのです。

そして、相手が申し訳なさそうにしたり、周りから「かわいそう」と同情されたりすると、一瞬だけ心が満たされるのです。

でも、その満足感は長続きしないため、「不幸でいること」を選び続ける悪循環に陥る。

このような心理は「被害者意識」と結びついています。

被害者意識にとらわれてしまうと、不幸であることによって相手を罰するという歪んだ方法をとってしまいます。

なぜなら、「自分が不幸であることこそが、相手に対する最大の復讐になる」と信じているからです。

「幸せへのブレーキ」を解除し、夢を叶えて生きるには

「幸せになることを、自分で止めていたんだ」と気づいたとき、あなたはショックを受けるかもしれません。

この「幸せへのブレーキ」を外したいと思ったなら、いちばん最初にやってほしいことがあります。

それは 「自分をゆるすこと」。

あなたが長い間抱えてきた「幸せになってはいけない」という思いは、あなたを苦しめるために生まれたものではないのです。

つらい環境の中で、あるいはお母さんとの関係の中で、あなたがこれ以上傷つかないように、心が必死に作り上げた「鎧(よろい)」のようなものです。

だから「私は幸せになってもいい」と自分に許可を出すことが、幸せへの第一歩になります。


もし、あなたを傷つけた誰かに対して、「仕返ししたい」という気持ちがどうしても消えないとき、究極の「仕返し」があります。

それは、あなた自身が幸せになること。

あなたは自分の幸せをとことん追求して、叶えたい夢をことごとく叶えていってください。それが結果的に最大の「仕返し」になります。

あなたが本当に幸せになっていくと、いつの間にか「仕返し」だったことを忘れているでしょう。

私、大鈴佳花が「幸せへのブレーキ」を外した方法

実は私もむかし「自分だけが幸せになってはいけない」と、思い込んでいた時期がありました。

母はよく「親っていうのは、わが子のために犠牲になるものなのよ」と言っていました。

子どものころの私は、その言葉をそのまま心に刻み込んでしまったのだと思います。だから大人になって、自分の好きなことをやろうと思っても、なぜか落ち着かなくなる。

でも、あるとき気づいたのです。母は、不幸だったわけではなく、「家族のためにがんばる自分」が好きなのだと。

それは母なりの愛であり、母自身が選んだ人生でもあったのです。

私たちはつい、身近な人の価値観に引っ張られてしまいます。でも、本当に大事なのは、「誰かの幸せの形」ではなく、「自分が幸せか」です。


そこで私は、「私の感じる幸せ」を紙に書き出してみました。

叶うかどうかは関係ない。ただ、素直な気持ちで書いてみたのです。

すると私は気づいたのです。

自分が満たされていると、人の幸せも素直に応援できるようになる。そうやって幸せは広がっていくものなのだと。

だからもしいま、「自分だけ幸せになっていいのかな?」そんなふうにあなたが思っているならどうか思い出してください。

あなたが幸せでいることは、あなたの周りの人たちにとっても、あたたかい光になるということを。

まとめ:あなたは幸せになるために生まれてきました

「幸せになってはいけない」という思いは、あなたをこれまで一生懸命守ってきてくれた大切な「鎧」でした。

でもあなたは、すべてを手に入れていいし、心の底から幸せになっていいのです。

でもそのためには、自分でその人生を選択する必要があります。

「夢を叶える」と決意したなら、その鎧はもうここで脱ぎましょう。そして、「すべてを叶える人生」を歩み始めてくださいね。

あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。

 

参考文献(WEB)
内田由紀子・荻原祐二「文化的幸福観―― 文化心理学的知見と将来への展望 ――」

参考書籍
信田さよ子(2024)『母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き』朝日新聞出版

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