しあわせのレシピ

傷つきやすい2つの原因と傷つきやすい自分を克服する4つの方法

こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。

「なぜ繊細・敏感になってしまっているのか?」

自分って傷つきやすいな、と感じているあなたでも、この記事を読めば傷つきやすい自分を克服できるヒントが得られます。

なぜ繊細・敏感になってしまっているのか?2つの原因を解説

あなたは傷つきやすい人でしょうか?

もしそうだとしたら、その原因が何か、考えたことはありますか?
原因が分からなければ対処のしようがないですよね。

そこでまずここでは、あなたが繊細・敏感になってしまっている2つの原因を紹介します。

  • 原因1.生まれ持った性質である
  • 原因2.親の言葉の影響

 

原因1.生まれ持った性質である

アメリカの心理学者、エイレン・アーロン博士によると、繊細な人は全人口の15~20%にあたるそうです。

繊細さや傷つきやすさというのは、言葉に表したりしない限り外から見えにくいものですね。

だからあなたは、自分だけとくに傷つきやすいとか、ごく一部の人の特性と思っているかもしれません。

でもあまり表に出ていないだけで、実は5人に1人と、かなり多くの人が持ち合わせている特性だったりします。


また、繊細さや傷つきやすいと感じる気持ちは、生まれ持った性質であり、本人や周りに問題があるわけでも、病気なわけでもありません。

「他の人はこのくらい大丈夫なのに、なんで私はこんなに敏感に反応してしまうのだろう?」と、他人と比べていませんか?

あなたは自分のことを責めたり、おかしく思ったりしているかもしれませんね。

でも、ただ繊細さや傷つきやすさという特性を生まれ持っている、というだけのことだったりします。


意外に思うかもしれませんが、一部の人がそのような特性を持つのは生物としての生き残り戦略の一つなんです。

そして生物学者は、この特性は人間だけでなく、100以上の種に存在することを発見しています。

この特性を持つものは、ハエなどの昆虫、鳥や魚、犬や猫、馬、そして霊長類にまで及んでいます。

これはこの特性が、「行動を起こす前に注意深くなる」という、生物として生存するためのものだからです。

たとえば同じ特性を持つものだけだと、何かが起こったときに、似たような行動を取ってしまうので絶滅する危険性がありますよね。

だからあらゆるタイプがいることが大切で、その中のひとつが、「繊細さや傷つきやすさ」ということなんですよ

(参照:The Highly Sensitive Person)

原因2.親の言葉の影響

子どものころは、親の影響をとくに受けやすいものです。

幼いころに親から人格や能力を否定されるような言葉を受けた場合、それが心のシコリとなって、自己否定や人間不信に陥ってしまうことがあります。

「できない子ね」「本当にグズなんだから」など、親が子どもに対して口にしたネガティブな言葉は、大人になっても「自分はできない人間なんだ」と潜在意識の奥深くに残っていたりします。

すると、たとえば会社でちょっと上司がミスを注意しただけでも、「自分はやっぱりできない人間なんだ」と必要以上に自分を責めたり落ちこんでしまったりもします。


子どものころは、本人や親が思っている以上に、親の影響を受けやすい時期なんですね。

大人の視点から見れば些細なことでも、大人からの否定により自己肯定感が低くなってしまうことがあります。

もしあなたが今、自己肯定感が低かったり、人とコミュニケーションをとるのに不安を感じるのであれば、子どものころに親から言われて深く傷ついたことがないか、感じてみてください。

(参照:親からの人格否定。否定ばかりされて育った子どもは、自己否定感と人間不信にとらわれる?)

傷つきやすい人の特徴・傾向

傷つきやすい人には、以下の5つの特徴があります。

あなたに当てはまるところがあるかどうか、感じながら読んでみてくださいね。

  • 特徴1.人がどう思うか気にする
  • 特徴2.自己評価が低い
  • 特徴3.完璧でなければならないと思っている
  • 特徴4.感受性が豊か
  • 特徴5.自分を変えようとしない

 

特徴1.人がどう思うか気にする

まず、人からどう思われているか、過度に気にしてしまうことが特徴としてあげられます。

自分が口にした言葉が相手を傷つけてしまっていないか、上司の機嫌を損ねる発言になっていないかなど、ちょっとした自分の言動に対する、相手の反応や評価が気になってしまうことがあります。

また、自分が繊細なので、小さなことでも、それが相手にとってネガティブな経験になっていないかなど、色々と心配になってしまうこともあります。

反対に、人の言葉の影響を受けやすく、人からの評価が自分の価値につながるので、ほんの少しのネガティブな評価で傷ついてしまいます。


また繊細な人は、相手の感情を気にし過ぎる傾向があります。

たとえば相手がイライラしているとき、そのイライラの理由は実際は色々とあるものですね。

でも、繊細な人は自分のせいで相手がイライラしているのではないかと、自分の言動を振り返ったり、イライラしている相手を気にして色々考えてしまいます。

特徴2.自己評価が低い

自己評価が低いため、人に褒められても、素直に信じにくい傾向にあります。

繊細な人は事細かなことまで見えてしまうので、自分のできない部分に注目し、自信を持ちにくいことも多いです。

そのため相手が心から褒めていても、お世辞で言っているんじゃないか?優しいから褒めてくれているんじゃないか?などと、理由をつけて上手く受け取ることができないことがあります。


逆に、人から叱られたことやけなされたことは、ちょっとしたことでも、まともに受け止めてしまい、傷ついてしまったりします。

たとえば誰かに注意されたとき、そのときの一部分を注意されているのであって、あなた自身が全否定されているわけではないんですよね。

だから、次に行動を改善すればいいだけなんです。

でも繊細な人は、一部の注意されたことを、全人格否定されたように重く受け止めてしまうことがあります。

特徴3.完璧でなければならないと思っている

繊細な人は、完璧でなければならないと思っています。

完璧であれば人から低い評価をされて傷つくことはないですよね。

そして陰でなにかネガティブなことを言われているのではないかと、人の目を気にしてアレコレ心配する必要もありません。

でも、完璧でなければならないと思うほど、実は少しの指摘でも傷ついてしまうものなんです。

また、自分や他人に対する期待が高い場合もあります。

繊細な人は細かなことにもよく気がつくので、繊細でない人に比べるとクオリティの高い仕事をすることができます。

でも、その完璧さや期待の高さを自分にも他人にもつねに求めてしまうと、自分や他人に落胆することが多くなり、苦しくなってしまうのです。

特徴4.感受性が豊か

繊細な人は、「人の気持ちがわかる」「影響を受けやすい」などの特徴もあります。

たとえば、あなたは相手が言葉にしていないのに、本心が分かってしまうことがあるのではないでしょうか?

そんなふうに、相手の心の動きを敏感に感じ取ってしまったりするんですね。

また、相手の感情の影響を受けやすく、楽しそうにしている人がいると、自分も楽しくなるかもしれません。

逆に悲しい思いをしている人がいると、自分も悲しくなってしまうかもしれません。

感受性が豊かであるということは、美しい芸術や自然などに触れると、細部まで美しさを感じ、心から感動できるという素晴らしい面もあります。

一方で、影響を受けやすいという点から、フィクションだとしても、暴力的なシーンが苦手な人が多いのも特徴です。

自身が直接体験していなくても、自分ごとのようにダメージを受けてしまうからです。

特徴5.自分を変えようとしない

繊細な人は「自分はダメだ」と思っても、変えるための行動をしていないことが多いです。

なぜなら繊細な人にとって取り巻く環境を変えることは、大きなチャレンジになるからです。

繊細な人は未来をネガティブに捉えがちなので、その分、行動に勇気が必要になります。
それが変われない理由になっていたりします。

そして敏感で傷つきやすい分、思わぬ出来事が起きたときに感情が揺さぶられ過ぎて、その出来事に振り回されてしまうことがあるのです。

また繊細ではない人に比べ、過去の失敗を記憶する能力が高く、なおさらチャレンジできない傾向があります。

傷つきやすい自分を克服する3つの方法

以下で、傷つきやすい自分を克服する3つの方法を紹介していきます。

基本的に、克服するというのは「治す」というより、「自分のことを知って受け入れる」というスタンスでいる方がいいですね。

なぜなら、傷つきやすいことは特性のため、完全に変えることは難しいからです。

克服方法1.他人と感じ方が違うことを理解する

人が気にしていないような些細なことでも、傷ついてしまうのが傷つきやすい人です。

たとえば誰かがイライラしているときに、自分の言動のせいで相手がイライラしていると感じてしまうことがあるかもしれません。

でもそれは、自分のせいではないかもしれません。


また傷つきやすい人は、他人に対して「優しい言葉」を選んで話す人かもしれません。

でも傷つきにくい人は、自分が他人からの言葉でとくに傷つかないので、傷つきやすい人にとっては口調がきつく感じることがあるかもしれません。

人それぞれ感じ方は違い、自分の感じ方に合わせた口調や態度で他人に接しています。

もしあなたがきつく感じる口調や態度の人がいたとしたら、その人はわざとあなたにそうしているわけではありません。

その人は「傷つかない人」で、それがその人の普通なのかもしれない、という視点を持ってみましょう。

あなたと周りの人の感じ方が異なるということは、相手に悪意はないということです。

そのことに気づくことで、傷つき落ち込む時間が減るでしょう。

誰かとのやり取りで傷ついたり落ち込んだときは、それは本当に傷つくほどのことなのか、よく感じてみるといいですね。

克服方法2.自分の時間を作る

繊細な人は人からの影響を受けやすいため、意識的に一人の時間を作りましょう。
たとえば、土日のうちの一日だけは一人でゆっくり過ごすなどです。

敏感なセンサーで刺激を受けすぎると、疲れ切ってしまうからです。

あなたのセンサーは敏感なので、敏感でない人と同じくらい人と会ったりしていると、キャパオーバーになってしまいます。

また、人からの影響を一度シャットアウトする時間を持つだけでなく、疲れたと思ったら、あなたが心地よい状態でいられる環境を作りましょう。

たとえば繊細な人の中には、音や光に敏感な人もいます。

換気扇の音が気になってしまうのであれば、耳栓をするなどして、刺激を受けすぎないように工夫するだけでも、心が平和になるでしょう。

光が眩しく感じるのであれば、帽子をかぶって光を遮ったり、サングラスをかけるなど対策をしましょう。

また、敏感になった神経を鎮めるには、ときどき目をつむり、外からの刺激をシャットアウトすることも有効です。


実は繊細であるということは、ネガティブな影響を強く感じてしまう一方で、ポジティブな影響をたくさん受けることができるというメリットもあるんです。

それを活かして、自分の時間にたくさん心地よいと感じることを取り入れ、エネルギーを上げていくといいですね。

たとえば心地よいアロマに包まれてリラックスしたり、肌触りのいいコットンを身に着けたり、癒される音楽を聴いたり…

あなたの心地よさを追求する時間を持ってみてください。
きっとすぐにあなたらしさが戻ってくると思いますよ。

繊細な人は、繊細な人なりのペースや回復方法があります。

自分の気持ちがどうしたら休まるか、どうなるとキャパオーバーなのか、よく知っておきましょう。

そのことで、外からの刺激で身動きが取れなくなる悪循環を避けることができますから。

克服方法3.傷つきやすさを活かす

傷つきやすい人は、小さなことで傷ついてしまうことがあります。

でも一方で、人の痛みがわかり、細かなことに気づくことができる人です。

その特性を活かして、他の人の相談に乗ってあげることもできますね。

人の痛みも自分のことのように共感する能力が高いからこそ、相手の立場に立つことができ、悩みの解決方法を一緒に考えることができます。

また、相手の立場に立って共感できることは、相談者からの安心感や信頼感を得やすいというメリットもあります。


相談者の気持ちを理解せずに、上から目線で解決策を突きつけたりしてしまうと、たとえ正しい答えだとしても受け入れてもらうことは難しくなります。

とくに相談者があなたと同じように繊細な人の場合、解決策の前にまず、「あなたの気持ちを理解しているよ」という共感を求めていることが多いです。

繊細な相談者にとっては、「この人は、私のことや気持ちを分かってくれている」という安心感や信頼感が大切になるのです。


繊細な人の注意点としては、感情移入しすぎて自分が引きずり込まれないようにすることです。

繊細な人は共感能力が高い分、相談者の感情を受け取ってしまい自分も苦しくなってしまうことがあります。

境界線をしっかり引いて、相手と自分を区別することが大切ですよ。

自分が傷つきやすいと感じているなら、避けるべきこと

最後に、自分が傷つきやすいと感じているなら、避けるべき2つのことを紹介していきます。

他人の言動や外部環境から傷つかないように自分を守るだけでなく、自分自身の心掛けしだいで避けられる傷もあることを覚えておいてくださいね。

避けること1.自分を責める

繊細なあなたが傷つきやすいことは、ある程度仕方がないことです。
だから
それを責めないことです。

傷つきやすいという点は一見短所に思えますよね。

でも、人の相談に乗ることができる、繊細な自然や芸術の美しさを隅々まで味わうことができるなど、上に挙げたように長所もたくさんあります。

どんな特性も、短所にも長所にもなり得ます。

だから傷つきやすいという特性も素晴らしいことと受け止め、些細なことで傷つく自分を認めてあげましょう。

つまり、傷つきやすいことを悪いことだと思わなくていい、ということです。

それでも傷つきやすさを少しでも克服したいと思っているのなら、どうしたら自分が傷つかないようになるか対策を考えましょうね。

また、落ち込む原因を感じて、その原因を取り除くことをしていきましょう。

さらに、起こる出来事をいろいろな視点から考えるクセをつけてください。
片側から見れば悪い出来事も、別の視点から見たら違うこともありますから。

様々な視点を持つことで、人生に起こる出来事を俯瞰できるようになっていくでしょう。

避けること2.SNSやニュースを見すぎない

現代は情報であふれていて、軽い気持ちでテレビをつけると、知りたくないような情報も勝手に入ってきてしまいます。

なんとなく開いたSNSでネガティブな投稿をみて、気持ちが下がってしまうこともあるでしょう。

とくに攻撃的な言葉や悲惨な事件のニュースなどは、繊細なあなたの精神を疲弊させるので、要注意です。

そのような情報を見すぎないよう、情報を得る媒体に気をつけましょう。


また、時間帯にも気をつけてください。

朝起きてすぐや夜眠る前は、潜在意識が開いているゴールデンタイムです。
良い刺激も悪い刺激も、他の時間帯より深く入りやすくなります。

ゴールデンタイムはとくに、自分の幸せにつながるようなものを意識しましょう。

そのことで幸せを叶える力が高まっていきますよ。

まとめ

あなたは繊細な人ですか?もしそうだとしたら、安心してください。

繊細な人は繊細な分、良い人に巡り逢ったり、良い情報に触れたりすると、スポンジのようにグングン良い影響を吸い込みます。

つまり繊細だからこそ、良い影響もズバッと入るのです。それはとても良い特性です。

だからこそ、その特性を味方につければ必ず幸せを叶えられますから安心してくださいね。


実は私も、「繊細な人」なんです。
…意外でしょうか?

繊細な人だから、人に見えない色が見え、人に聞こえない音が聞こえます。
そして人の悲しみややるせなさ、喜びなどが分かることが仕事に活かされています。

私は私の特性が唯一無二の素晴らしいものだと気づいてから、みるみる人生が好転していきました。


また繊細な人は、自分の使命に気づくことが大切になります。なぜなら繊細な人は使命を知ると、強くなるからです。

強くはなりますが、感受性の豊かさは失われることはありません。

使命を知り、自分の道を真っすぐ生きるようになって、様々なことに傷つかなくなったり、落ち込まなくなった繊細な人ほど、実はこの世に最強な人はいないのです。

あなたは繊細な人ですか?もしそうだとしたら、おめでとうございます!

ここから使命をみつけて、最強な人になっていってください。
使命をみつけた繊細な人は、素晴らしい世界を叶えられるでしょう。

あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。