しあわせのレシピ

将来への不安を抱える人へ。老後・仕事などで不安に感じる原因と解決のための3つのステップ

こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。

「将来が不安で何も手がつかない……」そんな漠然とした悩みを抱える人へ、今回は将来を不安に感じる人の原因と解決方法をご紹介します。

お金や仕事など、様々な人生を歩む中で将来に不安を感じることも多くなっていきます。そんなときには、今回ご紹介するテクニックを活用して解決してくださいね!

「未来がわからない」から将来への不安を覚える

ここ最近、将来が不安だ…という声をよく聞きます。
なぜ人は将来に不安を覚えるかというと、「未来がどうなるかわからないから」

2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン博士提唱の『プロスペクト理論』の中では、「私たちは未体験のことを怖く感じ、現状維持にとどまってしまう」と述べられています。

この心理状態を「現状維持バイアス」と呼んでいます。

つまり、変わることを恐れて将来へ不安を感じてしまうのは、ある意味、人間としては当然のことと言えるんですね。

そして2019年に20代以上の男女を対象に行われた「日本人の不安に関する意識調査(セコム株式会社)」では、実に7割以上の人が不安を感じていると答えているのです。

(参考:「日本人の不安に関する意識調査(セコム株式会社)」)

 

日本人が一番将来で不安に感じることは「老後への不安」

同調査では、老後の生活や年金への不安を感じている人が一番多く、未体験の「老後」が怖いということなんです。

「年金だけでは不十分なのでは?」「退職金だけでは生活できないんじゃないの?」と、将来の生活に不安を覚える人がいるのでしょう。

 

将来の不安を解消するための3つのステップ

将来に不安があると、そもそも現在の毎日が楽しくないですよね。

気になってやりたいことにチャレンジできなかったり、今に集中できなくて、人生自体が尻つぼみになってしまいます。それって最悪なことです。

だから不安なことがあったら、それを解消すべきなんですね。

そして「不安」について感じると、とても重要なことがわかります。

実は不安というのは、「漠然としているから」不安を感じます。つまり不安の正体が分からないから不安を感じるのです。

そこでここでは、漠然とした将来への不安を解決する3つのステップを紹介していきますね。

 

STEP1.将来への不安を細分化する

将来の不安といっても、経済的な不安なのか、健康についての不安なのか、色々な不安要素があります。
でも、その具体的な要素がわからず、とりあえず将来について不安に思う人がとても多いです。

将来への漠然とした不安だと、どうしても「見えない答え」について考えをめぐらせてしまいます。

すると、何となく将来が不安という気持ちから色々な思考が生まれ、どんどん不安が大きくなってしまうのです。


さらに、漠然とした不安を持っていると、本来であれば、今現在悩まなくてもいい問題で悩んでしまうこともあります。

つまり、何が不安なのかを具体的に分かっていれば、それは本当に不安を感じるべきものなのか?もしそうであれば、不安を解消するにはどんなことができるのか?など、建設的に考えることができます。

でも、何が不安なのか分からなければ、それをどうしたら解消できるかも分かりませんよね。
正体のわからない不安はより不安を煽ることになり、かえって自分を疲弊させてしまうのです。


だからまずは自分がどんなことに不安を感じているかを整理してください。そのことで、漠然とした将来への不安がより具体的になるのです。

すると解決策も分かるようになるでしょう。

このときに、頭の中だけで整理しようとしないでくださいね。なぜなら頭の中だけで考えていると考えが煮詰まってしまうんですね。紙に書き出して言語化しましょう。

紙に書き出して視覚化することで、何が不安なのか明確になります。
そしてモヤモヤした思考でいっぱいだった頭から不安を取り出すことができるのです。


さらに、書き出したものに対して、そもそもそれは不安を感じるべきものなのかをよく感じてみましょう。

書き出した不安を一歩引いた視点で客観的に見直すことで、偏りや思い込みがないかどうかを確認します

たとえば、本当に不安を感じるべきものなのか自問自答してみたときに、実は友人やメディアが不安だと言っていたから自分も不安に感じていただけ…というのはよくあることなんです。

実際はあなたが不安を感じることではなかった!と気づくことがあります。
人の不安をもらいやすい人は注意が必要ですよ。あなたの不安はどうですか?他人のものではないですか?


また、書き出した不安と不安が関係しているか、つながりがあるかどうかも確認してみてください。

中には健康への不安があるから、いつまで働けるかわからずに経済的な不安も感じているなど、不安要素がつながっていることもあるかもしれません。

将来の何を不安に感じているのか?自分の不安な気持ちとよく向き合って、整理することから始めましょう。

 

STEP2.将来への不安の具体的な解決方法を考えていく

次に、STEP1で書き出した不安に、時系列や優先順位などをつけてみましょう。
その上で、書き出した項目を重要度別に並び替えてみます。

時系列を書くことで、すぐに差し迫って対処すべきものなのか、少し経ってから対処しても問題ないものなのか区別することができますね。

また、何を人生で大切だと思っているのかよく感じましょう。人生で大切にしたいものは、人によってそれぞれ違いますよね。

どの不安を解消することが自分にとって重要なのか優先順位をつけるときに、あなた自身の価値観を明確にすることが大切になっていきますよ。

書き出したものをよく見比べながら、あなたなりの優先順位をつけましょう。


さらに重要度を考えるときに、STEP1で書き出した紙を見て不安と不安の間につながりがあったかどうかを確認します。

先程の例のように、もし健康上の不安があってそれが経済的な不安につながっているのであれば、健康上の不安を解決することの重要度がより高いということになります。

そうなると、重要度が高い不安に対する具体的な対処法・解決方法から考えていく必要があるのです。


たとえば、自分の老後の生活を考えたときに、老後にいくら必要なのかを把握することで、具体的に必要な金額がわかり、「目標金額を貯蓄する」というアクションに移せるのです。

何がどのぐらい重要か?反対にどれを先延ばしにしていいかを整理することができるので、漠然とした不安感をなくすことができます。

そして具体的な解決方法を考えることが、次の行動につながり、不安を解消することになっていくのです。

 

STEP3.答えが出ない不安は、いったん先延ばしにする

実は不安には解決の対策を立てられるものと、そうでないものがあります。

すぐに良い解決策が思い浮かばないものや、自分で何とか解決できる不安がある一方で、他人がどんな行動をするかなど、自分ではどうにもできないものもありますよね。

現状、解決策が立てられない不安は受け入れるしかないのです。

すぐに解決できない不安でも、時間が経ったり環境が変わったりすることで、解決できることもあります。

すぐに良い解決案が浮かばないときは、一旦思考を中断して、別のことに集中してみましょう。一旦不安を心から離すことで、いい解決策が浮かんでくることがあります。


また、一日の中でも夕方18時以降は脳内物質のセロトニンの量が少なくなります。そのため一般的になかなか良い解決策が浮かびにくい時間帯になります。

たとえば徹夜で考えていたけれど、次の日に見直したら、一生懸命考えたわりには何だか冴えないアイデアだった、なんてことはありませんか?

夕方まで解決策をひねり出しても上手く考えがまとまらないときは、考えるべきポイントのメモだけ残しておいて、一旦、考えることをストップしましょう。

そして、翌朝にもう一度メモを見直して、考え直すことをお勧めします。頭がクリアな状態で考えてみましょう。

 

今行っている仕事が理由で将来への不安を抱えてしまう要因と解決策

不安になってしまう要素として、「仕事の悩み」は社会人にはつきものかもしれませんね。

そこでSTEP2で紹介した具体的な解決方法を考えるためのヒントとして、仕事で不安を抱えてしまう理由を紹介します。

 

1.これ以上昇給せずにお金が増えない不安がある

老後の生活への不安と通ずる悩みとして、お金の悩みは多くの社会人が抱えている問題かもしれません。

今の会社でもう数年、働いているけれど、昇給しない。

頑張っているわりには評価をしてもらえなかったり、社会経済的状況から会社の業績が思わしくなく、昇給が難しいなど…

そんな人は先が見えてしまって、このままではマズイんじゃないかと将来が不安になるかもしれません。

努力を重ねても今の会社では正当に評価されず、思ったように収入が増えないのであれば、外に目を向けましょう。

お金の不安が強い人は、転職したり副業を見つけて自分に合う仕事で収入を増やすことも大切になりますよ。

 

2. ミスをしてしまい自分に自信がなくなっている

ミスをしてしまい自分に自信がなくなり、「これからどうしたらいいのだろう」と将来に不安を覚えている人もいるはずです。

反省することは大切ですが、自己批判はより気持ちを落ち込ませてしまうことになるので、失敗した自分を許すことも大切です。


その上で、ミスの原因を振り返ってみましょう。

コンフォートゾーン(安全領域)を出てチャレンジした証かもしれません。

不注意だったり、周りへの配慮が足りなかったなど、気をつければもっと上手くできるヒントがつまっているかもしれません。

次はこの点に気をつければミスを防げると分かれば、自信を持つことができますよね。

大切なのは、まったくミスをしないことではなく、ミスから学んで次に生かすことですよ。

 

3. 人間関係がよくない

苦手な人がいて、今の職場が居心地が悪いと感じている人もいるでしょう。

解決方法としては、なぜその人が苦手なのか、そしてどのようなときにその人が苦手になるのかを客観的に見ることです。

人間関係でいつも同じようなパターンのトラブルがあるのなら、あなたはその課題を乗り越えるべきタイミングです。
これまでの人生を振り返って、同じような苦手パターンがあるかどうかよく感じましょう。

そもそも職場とは、自分と気の合う人ばかりが集まる場所ではありません。気の合わない人とも折り合いをつけ、ともに学ぶのが仕事をする理由でもあるんですね。

仕事とはお金だけをもらう場所ではなく、「お金をもらいながら学ぶ場」でもあるのですね。

職場に気の合わない人がいるということは、そこから何かを学び気づく必要があるから同じ職場を選んだと感じてみると、もっと深い視点で感じることができるでしょう。

そして自分の人生にとって大切なことに気づくはずです。


そして何となく苦手意識を持っていると、相手にも伝わってしまうものですね。それがなおさら関係を悪化させていることがあります。

相手の良い面を認める、苦手意識を持たずに自然体で接してみるなど、まずは自分から相手に対する見方や接し方を変えてみましょう。
そのことで関係が変化するかもしれません。

解決策をほどこしても、どうしても本当に居心地の悪い職場にいるなら、転職を考えるのも一つです。

 

4. 思うような成果をあげられない

とくに早く成りあがりたいと意気込んでいる人にとっては、このような悩みはつきものかもしれません。

思うような成果をあげられないというのは、単刀直入に言えば経験不足なんですね。
焦ってどうにかなるような問題ではないので、成果をあげられない要因を分析し、改善に励むことが大事になります。

そして早いことが良いと思われがちですが、もっと余裕を持って仕事を捉えるようにしましょう。

仕事とは自分の中身に伴ってその結果が現れていきます。中身が出来上がれば結果はついてきますので、焦らず取り組むようにしてください。

焦らずじっくり取り組むことで、かえって結果は早くでるものです。

 

5. 慣れない仕事に不安を覚える

たとえば転職や新しいポジションについた人なら、仕事に慣れずに不安を感じることがあります。

とくに責任のある仕事についたばかりの人は、求められる成果もこれまでよりも大きくなり、プレッシャーを感じるかもしれません。

そのため今は強い不安を感じながら仕事をしているかもしれませんが、時間が経てば仕事にも慣れてきて、余裕が出てくるはずです。

新しいことにチャレンジすれば、誰もが多少なりとも不安を感じるものです。だから大丈夫ですよ。チャレンジを楽しむことで、不安は消えていきますから。

 

何をやっても将来への不安が解消されない場合の2つ改善策

不安で何もできなくなり、気分が沈んでしまうときもあると思います。

そこでこの項目では、何をしても解決できないあなたにとって役立つであろう、2つの改善策を紹介します。

 

1.考えるのをやめて気持ちを落ち着ける

よく、考えすぎてどうにもならなくなっている人がいます。考え過ぎて深みにはまると、よりネガティブになってしまい逆効果になってしまうんですよね。

あなたにとって将来が大切だからこそ繰り返し考えてしまうのでしょうが、ネガティブ思考にハマるとどんどんネガティブな思考になっていき、ますますつらくなっていきます。

そうは言っても、どうしても思考がぐるぐる回ってしまうときもあると思います。そんなときは、半ば強制的に考えることを止めてください。


たとえば、掃除をする、ちょっと散歩に外に出てみるなど、別のことをしてみましょう。ネガティブ思考に飲み込まれてしまうのではなく、意識的に今ここに意識を戻していくのです。

たとえばただひたすら雑巾で床をピカピカにしてみる。床で汚れているところは?雑巾の感触は?など、五感をフルに使って雑巾掛けに集中します。

そうすると意識が自分に戻り、気づいたときには不安で忙しかった思考から解放されているでしょう。その上、床をピカピカに磨くと空間がきれいになって気分も明るくなりますよね。

そうやって自分に戻ることで、それまでどんなに考えてもいいアイデアが浮かばなかった不安に対して、良い解決策が自然と浮かんでくるでしょう。


また、散歩や旅行などをして、自然の中に足を運んでみるのもお勧めです。
そよ風に優しく揺れる枝葉をぼーっと眺めていると、自律神経が整い、気持ちが落ち着いてきます。

自然に触れることであなたの中の不安がスーッと消えていき、問題を解決していくエネルギーが高まっていくことを感じるはずです。

 

2. よく睡眠をとる

質の良い睡眠をとると、良好な心身の状態で過ごせます。朝気持ちよく起きられると、その日一日を明るい気持ちで、アクティブに過ごすことができますよね。

心と身体はつながっていますから、気持ちを落ち着けるためにも、つらい状態のときほどきちんと睡眠をとるように心がけましょう。

心地よく眠れる寝具を整える、寝る前にストレッチや深呼吸をして、身体と心をゆるめるなど、自分なりに入眠しやすい環境や生活リズムを整えるのも良いでしょう。


また、現代人は体内時計が狂っていると言われています。体内時計に合わせて生きることは人生のパフォーマンスを上げることにつながります。

体内時計が狂っていると、不安を感じやすくなったり精神疾患にかかるパーセンテージが高くなると言われています。

そもそも人間は夜遅くまで起きているように身体が作られていないのですね。

体内時計をリセットするには、朝目覚めたら朝日を浴びて、目に光を入れることです。意識的に朝日を浴びて生活リズムを整えてみてくださいね。

今あなたが不安を感じている一つの要因は、体内時計の狂いからきているものかもしれません。

 

まとめ

老後の不安について記事にするのは、私にしては珍しいかもしれませんね。ただ、今、多くの人が老後に不安を感じているようなんです。

老後に不安を感じていると、今の生活も不安になっていきますし、何より毎日を楽しむことができないですね。だからこそ、漠然とした不安を具体的に言語化して「解消する」ことが大切になっていきます。

今回はお金や仕事の不安について書きましたが、人によっては健康など別の要素があるでしょう。

漠然とした不安を言語化して、何がどのように不安なのかをしっかりと理解してください。そのことで、解消する方法が分かりますから。

そして不安を感じていたとしても、あなたには良い未来があると信じていてください。なぜならその未来は本当にあるからです。

今、不安を感じている人は、不安を解消する行動をし、その上で自分のやりたいことにチャレンジできるようにしていきましょう。

あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。