こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。
あなたはなぜ、自信がなくなってしまったのでしょうか?
この記事を読めば今あなたに自信がない原因と、それを解決する3つの方法がわかります。
Contents
「自信がない」とはどのような状態か
「自己肯定感」や「自己有用感」がないことが、自信がない状態と言えます。
「自己肯定感」とは、自分の存在そのものを認める感覚のことです。
自己肯定感がない状態は、ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的・好意的に受け止められない状態です。
たとえば、自己肯定感が低いと、自分を尊重できず、主体的に物事に取り組むことができません。
一方で「自己有用感」とは、自分が人の役に立っていると思える感情です。
自己肯定感との違いは、自己有用感は他者の存在があってこそ生まれる感情であることです。
自己有用感が低いと、自分が人の役に立っていると思うことができず、やる気をなくしてしまうこともあります。
実は「自信がない」というのは、諸外国と比較したときに日本で顕著に見られる傾向なんですよね。
多くの人は、大学生や社会人になり、海外に留学したり海外の人と直接接する機会があったときに、海外の人と比較することで、どこか自信がない自分や日本人に初めて気づくことが多いでしょう。
また下記を見ると、子どものころから不足していることが分かります。
(参考:特集 今を生きる若者の意識~国際比較から見えてくるもの)
自信がなくなってしまう3つの原因・理由
次に自信がなくなってしまう、3つの原因を紹介していきますね。
- 原因1.失敗や過去に言われたことがそのまま自己評価になっているから
- 原因2.完璧主義だから
- 原因3.他人と比べてしまうから
今もしあなたが自分に自信がないのであれば、過去に他人から言われたことや上手くいかなかった経験から、自信のないあなたが作られているかもしれません。
人は無意識のうちに過去の経験から判断をしたり、未来の予測を立てているんですね。
だから自分に自信がないと感じてしまうのです。
ただ、自信がないのは悪いことだけではありません。
自信がないからこそ、自分の意見だけを頑なに主張せず、他者の意見に素直に耳を傾け、他者から学んでより良い意見を得ることもできます。
また、自信がないからこそ、何かを自信がつくまでできるようになろう!と頑張ることもできます。
原因1.失敗や過去に言われたことがそのまま自己評価になっているから
小さな頃に親に言われたことが、自分自身への評価を作っていたります。それはセルフイメージと呼ばれています。
たとえば、「この子はどんくさいから」「あんたは○○ちゃんと比べてダメね!」など、何気ない一言が、自己評価につながっていたりします。
これは自分の子どものことなどを謙遜して言う、日本人らしい文化が原因となっていることがあります。
井戸端会議をしているお母さん方の会話の中で、ごく普通に聞かれる会話かもしれませんね。
日本人家庭では当たり前のように思える言動かもしれませんが、小さな頃に親に言われて作られたセルフイメージは強烈で、大人になっても影響を及ぼしてしまうのです。
一説には、諸外国の人に比べて日本人が自信がない理由は、謙遜する文化に起因するとも言われています。
謙遜も行き過ぎると、子どもを卑下する原因になるのです。卑下とは、劣ったものとしていやしめることです。
「あなたは唯一無二の存在」と、ありのままの自分を認められて、長所にフォーカスして褒められて育った欧米諸国の子どもと比較すると、日本人の自己肯定感、自己有用感が低くなってしまうのもなんだか納得してしまいます。
さらに小さな頃に受けた、自分を卑下する経験がひどく影響を及ぼすと、生きづらいといった不都合な状況を親や他人のせいにするようになってしまうことがあります。
上手くいかない現実を誰かのせいにする癖がついてしまった人は、悲劇のヒロイン思考から抜けられなくなり、その結果自己成長する機会を逃してしてしまうのです。
小さな頃に親から言われたことは、確かにセルフイメージに影響を及ぼしています。
それがトラウマとなり、後々の人生に深刻な影響を受けてしまっている人もいます。
でも、大人になり親から自立して、自分の過去の経験を客観的に理解できるようになったのであれば、過去に構築された「できない自分像」から自ら抜け出す努力をしてください。
そして過去の呪縛から自分を解放しましょう。過去の呪縛からの解放は自分でしかできません。
そしてそれがより良い人生を叶える基本になっていきますよ。
原因2.完璧主義だから
完璧主義の人は、できないことばかり気になってしまうことがあります。
100%完璧であるというのはなかなかあり得ないことですよね。
すると、完璧であることを目指し、完璧でない自分を否定し続けるつらい状況が続いてしまいます。
完璧主義というとストイックで努力家という良い面もありますが…
完璧でない自分を自己否定した「不足感からの頑張り」は、完璧でない自分像を持ち続けることになり、いつまでも自信を持つことができない原因にもなるのです。
さらに完璧主義の人は、ある程度できていても、あえて自己評価を低くすることで、他人からの評価が低かったときに傷つきにくい状態を作っていることがあります。
つまりそれは予防線かもしれません。
なぜなら他人からの評価が低かったり、否定されたときに大きくダメージを受けてしまうことを恐れているためです。
そうやって自分から低い評価を作り、自分をおとしめることで、かえって自信がない状態を強化してしまうのです。
完璧主義に陥ってしまうのは、過去に自己否定された経験と関係があることがあります。
「〇〇ができなくて愛されなかった、認められなかった」という経験は、愛されなくて、認められなくて悲しかったと心が傷ついていたりします。
それによって「愛される、認められるためには、〇〇できなくてはならない」という強い制約が生まれてしまうんですね。
また、他人と比べてしまうからかもしれません。
過去に他人との比較の中で、自分の価値が脅かされた経験があったり、自信がない状態でいると、つい自分と他人と比較してしまうのです。
原因3.他人と比べてしまうから
自信がない人は、自分のできないことばかりにフォーカスして他人と比べるため、他人が自分よりすごい人に思えてしまいます。
そういう人は、自分の至らなさを感じがちです。
自己評価が低い状態で、他人と比べても自信がなくなるのは当たり前のことですよね。
「自分は上手く〇〇できない」というフィルターを通して、目の前の状況をとらえているので、「やっぱり自分は上手く〇〇できない」という結論になることは当たり前です。
さらに他人と比較することで、自分を低評価して傷つけています。
自己評価と、他人からの評価は違うこともあるでしょう。
あなたは他人には優しいのに、つい自分に対しては厳しい目で見てしまっていませんか?
周りの人からの評価を聞いてみたら、実際は高く評価されていてびっくりすることもあるかもしれません。
私たちは自分のことほどよく見えない、冷静に評価できないことがあるのですよ。
そして、他人と自分を比べても無意味で、メリットがないことを理解してください。
今日どれだけ頑張るかは自分でコントロールできますが、他人が今日どれだけ頑張るかは自分ではどうしようもありませんよね。
他人の頑張りと比較して自分を評価してしまうと、あなたの頑張りに限らず、他人の頑張りであなたの価値が揺らいでしまいます。
すると、人生の主導権を感じることができないのです。
そして自分を過小評価して小さな枠に押し込めて、つらい思いをしてしまいます。
自信がないときに自信を取り戻す3つの方法
ここでは、あなたが自信を取り戻すための3つの方法を紹介していきますね。
- 方法1.自分ができることに目を向ける
- 方法2.小さな成功体験を重ねる
- 方法3.自分を理解して認める
これから紹介する方法を意識してみてください。
ちょっと考え方を変えるだけで、あなたの自信のなさが改善していくでしょう。
それはつまり、自信がない原因と反対のことをすればいいんですよ。
方法1.自分ができることに目を向ける
あなたは今、自分のできないことばかり見て自信をなくしています。
それなら逆に、あなたができることに目を向け、自分の素晴らしさを知れば自信が芽生えてくるでしょう。
ほんの小さなことや当たり前だと思っていることでもいいんですよ。
自分にとって当たり前なことほど、当たり前にできすぎて、つい自分では見落としがちですよね。
でも実はあなたの当たり前が、他人から見たらすごい長所のこともあるのです。
自信のない人は、自分のできないことにフォーカスして、当たり前にできている長所を見落としがちだったりします。
まずは、自分のできることに目を向けてみましょう。
そうは言っても、日常から見つけられない人は、あえていつもと違う環境に飛び込んでみるのもひとつ。
たとえば、ある業界での常識が別の業界ではあまり普及していないことがあります。
普段とは違う世界に身を置いてみると、当たり前にできすぎて気づかなかったあなたの強みに、気づくことができるでしょう。
方法2.小さな成功体験を重ねる
あなたにとって、ちょっと頑張ればできそうなことを目標に設定してみましょう。
たとえば「健康のために週に3日、5分筋トレ」など、さしてハードルが高くなく達成できるものです。
小さな成功体験を積み重ねると、自分はできる!と思えるように変化していきます。
小さな達成感の積み重ねが、「私は本当によくやっている、日々前進していてなかなかやるじゃないか!」と自分を肯定的に見れるようになることにつながっていきます。
完璧主義であったり、自分に自信がないと、いつも高みを目指してストイックなまでに自分を追い詰めてしまうこともあるでしょう。
でも、ただがむしゃらに頑張るのではなく、目標設定の立て方や行動評価を工夫してみることも大切ですよ。
それにより、自己認識が変わり、楽に自信が持てる人に変わっていきますから。
方法3.自分を理解して認める
先に述べたように、親に自分のことを否定された過去から、自信をなくす人もいます。
今、あなたに自信がないのはあなたのせいだけでなく、育った環境からも作られていたりします。
そんなときは自分がダメな人間だと責めたりせずに、まずは自分の背景を理解してあげましょう。
そのような要因があって今の自分があり、自信がない自分になったのかもしれないと認めましょう。
また人の短所は、長所にもなりえます。
短所と長所は表裏一体で、同じ特性でも視点を変えると、短所にも長所にもなりますよね。
たとえば「仕事に時間がかかる」というのは短所にもなりますが、それがミスがない場合は「丁寧に仕事する」とも言い換えられます。
そして同じ特性が短所にも長所にもなるのは、環境により求められるものが異なるからです。
どうしても克服できない短所なら、その短所が長所になる場所に移ることもひとつの方法です。
そうすればあなたが短所だと思っていたことが、周りの人に評価されることになるでしょう。
人間は誰一人として、完璧な人などいません。
むしろ完璧でないところに、何か宝物が隠れているかもしれませんね。
自信がないときに避けるべきこと
自信がないときには、明確に避けた方が良いことがあります。なぜならそれをすることでなおさら、自信がなくなっていくからです。
その2つのことをお伝えしますね。
- 避けること1.自分を責める
- 避けること2.SNSを見て成功者と自分と比べる
避けること1.自分を責める
自信がなく、自分のできないことに目を向けてしまう人の中には「〇〇ができない→自信がなくなる→自分を責める」という、負のループに陥ってしまう人がいます。
自分にとって大切なことほど、「なんでできないんだろう?」「できない自分はダメなんだ」なんて自分を追い詰めてしまうかもしれません。
もちろん他人のせいにするのはよくないですが、物事の裏側には外部環境やタイミングなど様々なことが重なり合っていたりします。
だからなんでもかんでも自分のせいにしても何も解決しないこともあるのです。
自分を責めることで、批判のエネルギーを自分に向けて、自分で自分を疲弊させてしまうと、かえって逆効果になることもあります。
ですから責めるのではなく、ときには心にゆとりをもって楽観的に考えることも大切です。
たとえばできなかったと思っていたことが、後々かえって良いことに転じるかもしれません。
そして悔しい気持ちが、さらに高みを目指す原動力になるのかもしれません。
それでも自分を責めたくなる気持ちを抑えられないこともあるでしょう。
そんなときは、感情的になるのではなく、冷静に何が原因で失敗したのかを考えてみましょう。
失敗の原因が分かれば次はどうすれば良いのかが明確になりますね。
すると安心感とやる気が生まれます。
自分のせいで上手くいかないと自分を否定するのではなく、何を変えれば上手くいくかが分かれば、自分を責める気持ちも薄れていくでしょう。
避けること2.SNSを見て成功者と自分と比べる
スマホを開くと、つい見入ってしまうSNS。
そこではいかにも幸せそうな写真や成功してキラキラ輝いている人物像ばかりが目に映ります。
でも、SNSには良い部分ばかり映ることを理解しておきましょう。
あなたが基本的に、旅行に行ったこと、昇進したことなど、人生ですごく嬉しくてハッピーな一面を切り取ってSNSにアップロードしがちであるように、他の人もつらいことも悲しいことも色々ある中で、幸せな部分を切りとってアップロードしていたりします。
SNSにある情報がすべての現実を映し出しているように感じてしまうと、すでに成功しているキラキラした人と自分を比べて、落ち込む原因になってしまいますね。
成功しているあの人も、陰では色々葛藤しているかもしれません。そして大変な努力の上に幸せを築いていたりします。
そういった陰の部分に気づかないと、その人と比べ自分が小さく思えてしまうことがあるかもしれません。
自信がないときに、さらに自信のなさを助長するのを防ぐためには、情報を取捨選択するか、SNSを見ないようにしてみてください。
大量に流れ込んでくる情報の洪水に流されて自分を見失ってしまうのではなく、SNSからちょっと離れて、自分とつながり向き合う時間を取りましょう。
少しくらいSNSをシャットアウトしても、そんなに世の中から遅れをとるわけではありません。
あなたに本当に必要な情報であれば、必要なときに必要なタイミングで入ってきますから。
まとめ
今、自分に自信がある人も、自信のない自分を克服していたり、日々経験を積み重ねることで自信を持てるようになっていたりします。
誰もが最初から自信満々なわけではないのです。
もしあなたが誰かを見て、あの人は自信があっていいな、それに引き換え自分は…と思ったら、表の部分だけ見ているのかもしれません。
自信がある人は、自分なりの失敗の克服法や、気持ちの立て直し方などを持っています。自信のある人は失敗しないのではなく、失敗しても立て直せるから自信があるのです。
私はよく、「自分に自信があるんですね」と言われます。
確かに私は今、自分に自信があります。
でも、最初からそうだったわけではなく、経験を積むことが自信につながっていきました。
たとえば最初は15人の人前で話すことから始めました。それが20人になり、30人になり、60人になり…と少しずつ増えていきました。
そして400人以上の人の前で講演会をすることにつながっていきました。
最初から400人の人前でやるのは、やっぱり私にもハードルが高かったのです。それが普通になったのは、経験を積んだからなんですね。
また、私が講演会やセミナーを開催するときは、何かあったときの解決策をいくつも用意しています。
だから自信を持って人前に立てるのです。
解決策を持っていることは自信につながるんですよ。
あなたも少しずつ経験を大きくしていってみてください。
そして何かにチャレンジするときは、何かあったときの解決策を持っておきましょう。
そのことで、自信を持って堂々とチャレンジすることができますから。
あなたの人生のチャレンジを楽しんでくださいね!
あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。