こんにちは、大鈴佳花(おおすずよしか)です。
「人生諦めたい」「無気力すぎる」
この記事を読んでいるあなたは、そう感じているのではないでしょうか。
今回は「人生を諦める」とはどういうことか、そして諦めても良いケースと悪いケースを紹介します。
Contents
「人生を諦める」とはどういうことか
誰にでも、人生で叶えたいことがあると思います。でも、なかなか思うようにいかないこともありますよね。
行きたい学校があったのに、親に反対されたので希望とは違う学校へ進学した。
好きな人がいたけれど。お付き合いできなかった。
就きたい仕事があったけれど、就職できなかった。
離婚したくなかったけれど、離婚せざるを得なかったなど…
あなたの人生を振り返ると、小さなものから大きなものまで、数えればきりがないほど思うようにいかなかったことがあるかもしれません。
「諦め」というのは、どういう状態を指すのでしょうか?
学術的に以下のように定義されています。
- (1)問題に直面することなく、それを回避したり、 そこにとどまろうとして、 安易に現状に満足すること
- (2)現実に見合うように理想を低めようとする態度
人生を諦めたとしても、人生は続く
人生を諦めてしまう場面は人それぞれありますが、でも諦めたところで人生そのものが終わるわけではなく、その後も続いていくものですね。
「もう人生諦めた!」と言っても、私たちは食べないと生きていけません。
寝る場所も必要ですし、生活に必要な物も揃っていないと生きていけません。
生活に困らないようにするには、働く必要があります。
自分の中で人生を諦めたところで、私たちは生きていかなければならなく、時間は同じリズムで流れ、世の中は同じように動いていきます。
そうは言っても、これからの長い人生の中で「人生をもう諦めたい!」と思ってしまう場面があるかもしれませんよね。
そこでここでは、諦めることについてよく感じてみたいと思います。
実は諦めには、正しい諦めと間違った諦めがあります。
つまり諦めると一言で言っても、その方向性で人生の明暗が分かれ
正しい諦め方をしないと、人生はさらに苦しいものになってしまうので注意が必要です。
(参考:【人生は諦めの連続】ポジティブに人生を諦めて楽になる方法とは?)
「人生諦めた」と感じる2つのケース
ケース1.仕事や日常で行き詰まりを感じたとき
人は、仕事や日常で行き詰まりを感じたときに「もう人生、諦めたい」と感じてしまうことがあります。
たとえば、会社で上司から指示された仕事があったとしましょう。
でも、これまでやったことがないことなので、大変そうと思うばかりでなかなかやる気になれません。
自分には向いていると思えないので、できることなら断ってしまいたい!と思ってしまうかもしれません。
責任を回避してしまおうという場合もありますし、できないフリをしていた方が仕事を任せられなくて楽ができると思ってしまうこともあります。
上司からしてみたら、あなたができると思うから頼んでいるのに、チャレンジをしないで逃げてしまうと、成長できるチャンスを逃してしまうんですね。
また、チャレンジをしてもミスをして、上司にひどく怒られてしまうという場合もあるかもしれません。
せっかく頑張ったのに「何でうまくいかないの?」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。
こんなとき、私たちは「もう無理だ!」と感じてしまいます。
苦手なことをこれ以上頑張ってもうまくやることができない気持ちになったとき、
行き詰まりを感じて「こんなことやっても意味がない!」「もう諦めよう、諦めた方が楽だ!」と思ってしまうことがあります。
ケース2.大切なもの・人を失い、苦痛に耐えられずに諦める場合
大切な人を失ったときも、人生を諦めてしまう場合があります。
たとえば大切な家族が亡くなった場合、深い喪失感に苛まれることがあります。
愛する人が突然亡くなった場合はショックも大きく、頭の中が混乱して絶望的な気持ちになってしまうこともあるでしょう。
大切な人を失った悲しみは、数ヶ月から数年に渡って続く場合があります。
これは愛するペットが死んだときも同じです。
長年一緒に暮らしたペットは家族同然。
だからペットロスになり、その後の人生を諦めてしまう人がいます。
また、愛する人との別れも人生を諦めてしまうきっかけになります。
大好きな人から突然別れを告げられ失恋してしまったり、結婚していた場合、相手の浮気が原因で離婚することになってしまったときなどにも、喪失感を感じることがあるでしょう。
何も手につかない状況が長く続く人もいます。
人間関係に依存をしている人ほど、誰かを失ったときに深い喪失感に襲われるかもしれません。
私たちは一人では生きていけませんが、その人がいないと自分は生きていけないと思い込でいると、失ったときの反動が大きくなってしまうんですね。
人間関係で大切なのは、「お互いに自立した関係を築く」ことです。
つまり依存するのではなく、お互いを尊重し合える関係を築くということ。
お互いに尊重し合い、より良い関係を築くことを意識していると、大切な人が亡くなったときなど突然別れることになっても、冷静に受け止めることができ喪失感が長引くことがありません。
「人生、諦めた」で成功するケース
諦めることを、悪いことと捉えている人もいるかもしれませんね。でも場合によっては、人生は諦めるととても生きやすくなります。
ただし、ここで言う諦めるとは「正しく諦める」ことなんです。
人生が思い通りにならず、何かを諦めなければならない状況のとき、怒りや悲しみ、絶望などネガティブな感情が続いていることがあります。
その状態では、幸せを感じるのは難しくなってしまいます。
人生を正しく諦めることは、幸せになることにつながります。
つまり、「人生を正しく諦める」というのは、間違った努力をやめるということです。
ここでは、人生を正しく諦めた場合に成功するケースを紹介していきましょう。
(参考:【人生は諦めの連続】ポジティブに人生を諦めて楽になる方法とは?)
成功ケース1.諦めたことで過度な責任感がなくなり、心が楽になった
私たちが「諦めたい」と思っているときは、一方で諦めたくないほど何かに気持ちが集中しているとも言えます。
「絶対に~しなければいけない」「こうあるべき」という自分で決めたルールに縛り付けられ、動けない状態になっているのかもしれません。
仕事や家族に対して責任を持つことは大事なことですね。でも、度を越した責任感は、自分がとても苦しくなってしまいます。
自分を苦しめるような重すぎる責任感は思い切って捨ててください。そうすることで心が楽になる場合があります。
限界まで追い込まれていると感じているなら、潔く諦めてもいいんです。
日本人は諦めることを、物事が長続きしないとか、根性がないと捉えることがあります。
でも、あまりにもストレスを感じているときは、人生はかえってうまくいかないものです。
気持ちをリラックスさせることで、いいアイデアが思いついたり、意欲が戻ってくることがあります。
だからいったん諦めることも、ときには必要なんですよ。
そして心を楽にして、また新たに進んでいきましょう。
成功ケース2.諦めた結果、周りにとらわれなくなった
もちろん諦めずに続けることは、夢を叶えたり成功するためには必要不可欠
でも、続ける以前に重要なことがあります。
それは「自分に合うものを続けているかどうか」を見極める
つまり、自分に本当に合うものでなければ、どんなに努力をしても望む結果が得られないことがあります。
世間の価値観で生きていると、自分に本当に合うものを見極めるこ
あなたは自分の価値観を大切にしていますか?
続けることと同じように、諦めることが大切になるときがあります
あなたがずっと長い間、諦めようか?それとも続けようか?と悩んでいるこ
こうあるべき、こうするべきなどの自分の中の思い込みを取り払っ
すると世間の価値観や周りにとらわれなくなり、本来の自分の道が見えてくるでしょう。
「人生、諦めた」で失敗するケース
正しく諦めることで成功するケースをお伝えしましたが、反対に、諦めることで人生に失敗を引き起こすケースもあります。
それは、「もうどうにでもなれ!」という気持ちになってしまうこと。
「もういいや!」とやけになってしまうことは、間違った諦め方なんですね。
間違った方向に諦めてしまうと、人生が悲惨な結果になることがあります。
後先を考えずに、暴飲暴食をする、お酒を浴びるように飲む、ギャンブルで散財するなど…
やけになってしまうと一時の衝動に駆られて人生を破滅させるものにエネルギーを費やしてしまうことがあります。
さらにやけになっていると、人間関係をぶち壊してしまったり…
間違った方向で人生を諦めると、悲しいことになります。
さらに、人生を諦めたくなるような大変なことがあったときに、自分のことを責めてしまう人がいます。
あのときもっと私がこうしておけば!どうしてこんなことになってしまったんだろう…
繰り返し失敗の経験を思い出して自分を責めてしまうことがあります。
でもそれは逆効果なんですよ。
自分を責めれば責めるほど、なおさら人生は悪くなってしまいます。
なぜなら自分を責めているときは、私たちは物事を客観的に見ることができないからです。
物事を客観的に見れないというのは、正しいか間違っているかの判断ができないということです。
その状態で考えて良い結果になることはないのです。
さらに繰り返し自分を責めることで、脳はその失敗の記憶を強化し、人生にさらに同じようなことを引き起こすように働いてしまうのです。
大変なことが起きると「なんて自分はダメなんだろう!」「もう生きている価値もない!」そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、その問題にあなたの大切な人が直面していたら、どんな言葉を投げかけるか?ということを感じてみましょう。
たとえば「つらいけど、よく頑張ってるね」「大変なことをよく乗り越えているね」そんなふうに優しい言葉をかけてあげるんじゃないでしょうか?
同じように、もっと労る言葉を自分のためにかけてあげてくださいね。
(参考:ケニー・マクゴニガル『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』74頁)
諦めることで「目標達成」に近づけることも
身体のケアやストレスケアを行うことで、自分の意志力をコントロールできる場合があります。
私たちはストレスを感じていると、正しい判断がうまくできないんですね。
意志の力でどうにかしようと思っても難しいことがあります。
そういう場合は、身体の仕組みを知って、意志力を高めることが大事になっていくんですね。
人は、一般的に朝が意志力が最も高いとされています。 その後、夜にかけて少しずつ低くなっていきます。
集中的に考えなければいけない仕事は朝にやり、単純な作業は午後や夕方に行うようにするなど、 仕事や生活に身体の仕組みを取り入れてみましょう。
今、行き詰まりを感じつらい思いをしている人も、自分の身体が機能するパターンを知れば、ストレスが和らぎ精神的にも肉体的にも回復していくことでしょう。
そうすることで目標達成に近づけるようになっていきます。
反対に疲れや寝不足が続くと、よりストレスを増加させてしまいます。
疲れたときはいったんすべてを止めて、ゆっくりと休むようにすること。
そして、早寝早起きなど毎日規則正しい生活を心がけましょう。
そうすることで、ストレスが緩和され正しい判断ができるようになっていきます。
とくに寝不足が続いているときは、判断を誤りやすいので気をつけてくださいね。
寝不足のときに、人生の重要なことは決めないようにしましょう。
まずは身体のケアから始めてみてください。
(参考:ケリー・マクゴニガル『最高の自分を引き出す法』42−43頁)
「人生、諦めた」で楽になれるなら、選択肢としてアリ
「あきらめる」の意味は、元々は「十分によく見てわかる」「明らかにする」という意味で使っていたそうです。
諦めるというと、逃げるようでネガティブなイメージを持ってしまう人もいるかもしれませんが、「現状をよく見て理解する」「問題を明らかにする」とも言えるのです。
自分の限界を超えている状態が続いていると、苦しいですよね。
さらに「もうこれしかない!」と思うと、執着心が強すぎて自分を苦しめる結果になります。
そういう場合は、いったん諦めることで気持ちが楽になることもあるのです。
そして過度なストレスは、身体にも影響を与えてしまいます。
食欲が落ちたり睡眠がよく取れなかったりすると、病気になる可能性もあります。
身体が疲れてくると気持ちまで落ち込んで、うつ病などの精神的な病気を引き起こしてしまうこともあります。
何かを諦めたからといって、人生終わりではないんですよ。
またやり直せばいいだけのこと。
固定概念に縛られて視野が狭くなっているのを、諦めることで一歩引いて全体を見るようにしてみましょう。
状況を広い視野で俯瞰的に見ることで、また新しい可能性が見えてきますから、心配しないでくださいね。
まとめ
日本人は、諦めないことを美徳としているところがあります。
でも「正しく諦めること」は、実は人生を幸せにするものなのです。
良い意味で諦めることで、開ける道があります。
あなたに覚えておいてほしいのは、諦めることは、決して逃げることではないということです。それも一つの「選択」です。
つまり、続けることと同じように、諦めることも選択なのですね。
たとえば、自分の本当に能力の発揮できる場所で活躍するには、ときには夢を諦めることが必要になることもあると思います。
それは「間違った夢を諦める」ということなんです。
あなたが自分らしく輝ける場所は、他の人と違うかもしれないのです。
あなたにふさわしい場所で輝くには、これまで握りしめていた間違った思い込みや価値観を捨て、「諦める勇気」を持つことも大切になります。
反対に、あなたの叶えたい夢が本当にあなたの輝く世界なら、諦めない選択をしてください。
つまり、諦めることを諦めてください。
なぜなら、あと一歩で夢が叶うかもしれません。夢を叶えている人たちは、叶うまで諦めなかった人たちなんです。
諦めないことで輝く人生もあります。
でも諦めることで輝く人生もあります。
あなたが今、何かを諦めようかどうしようか悩んでいたら、それがどちらなのかよく感じてみてくださいね。
「見極めること」が、あなたらしく生きることにつながっていきます。
あなたの人生が輝くものになりますように、私はいつも応援しています。