こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。
「自分の生き方」とは?
自分が今後どのように生きていけばいいか分からない人は、多いかと思います。
この記事では、生き方を見つけるヒントとなる5つの方法を紹介します。
「自分の生き方」とは
小さいころから学校などで、決められた一つの正解を見つけることが良いと教育されてきた日本人は、人生においても正解を探してしまう人が多いかもしれません。
でも、「生き方」は人それぞれ。
生き方というのは、コレ!という万人に共通の決まった正解は実際にはありません。
自分の人生の中で、自分にとっての正解をそれぞれ導き出していくものです。
そうは言っても、たとえば泳ぎ方を教わらないと、なかなかスイスイ上手く泳げるようになるのは難しいように、ゼロから手探りで自分の生き方を導き出すのは、ハードルが高いものですね。
そこで、過去の偉人や著名人に学ぶことも、自分の生き方を考えるうえで一つの指標となります。
たとえば、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ。
2005年に米スタンフォード大学で行った「生き方」に関係するスピーチは、卒業式の参列者だけでなく、広く、同じ時代を生きる社会人やこれからの世代を担う学生の心を打つ内容でした。
各メディアでも非常に話題となり、書籍化もされているので知っている人も多いでしょう。
私は今、人生のナビゲーターとして仕事をしていますが、この仕事を始める前にスピーチを聞きました。
そのことは少なからず、私の方向性に影響を与えたと感じています。
自分の生き方がわからなくなってしまう原因
私は、「自分の生き方がわからなくなってしまった…」という相談をよく受けます。
その原因として、以下の3つが考えられます。
- 今の環境に固執している
- 収入が安定しない
- 他人の人生に影響されてしまう
原因1. 今の環境に固執している
人は、どうしても「変化」を恐れてしまうものです。
私たちには、「恒常性維持機能」というものがありますが、これは一定に維持する機能のことを言います。
一定に維持する機能は、体温を一定に保ったり、血中の酸素濃度を一定に保つなど、生きていく上で重要なものなんですね。
でも実はこれが人生創造にも影響していて、私たちが何かにチャレンジしようと思ったときにも恒常性維持機能が働き、今の状態のままでいさせようとします。
だから変化を求めていても、現状維持にゆりもどす力が働いてしまうのですね。
あなたも、行きつけのお店で新しいメニューをオススメされても、ついついいつも食べているものを注文してしまう、なんてことはないでしょうか?
実はこれも恒常性維持機能の働きで、どうしても食べ慣れたものを求めてしまうんですよ。
こんなに身近なところでも、私たちは恒常性維持機能に支配されています。
だから本気で変化したいと思ったら、未知の世界に対する不安を意識的に乗り越えなくてはなりません。
また、変化に抵抗する自分を受け入れつつ、それでも自分を変えようとする勇気も必要です。
人は、今の生き方に違和感を持っていても、現状維持を心地よく感じてしまい、なかなか変えることができないものなのです。
でも、その心地よさに甘んじてしまうと、「本当に生きたい自分の生き方」がわからなくなっていってしまいます。
原因2. 収入が安定しない
収入が安定しないと、したいことに対して「お金がないから」ということを言い訳にしてしまう場合があります。
何か新しいことに挑戦するときは、多少の先行投資が必要になることがあります。
だから「お金がないから」は、チャレンジしないもっともらしい理由になります。
そしてそれが新しい生き方にシフト・チェンジすることを阻んでしまうのです。
また反対に、「お金が稼げなさそうだから」ということも、もっともらしい理由になります。
やりたいことがあっても、その道でお金を稼ぐのは難しそうだという信念があると、やっぱりリスクをとって新しい生き方に挑戦することができません。
やりたいことに対してお金を言い訳にすると、お金が自分の生き方の重要な要素ではないかと思い込んでしまうものです。
すると、自らの未来をお金で制限をかけてしまい、新たな生き方を模索したり、やりたいことに飛び込むことができなくなってしまいます。
原因3. 他人の人生に影響されてしまう
自分の生き方が分からない人は、よく他人の人生と自分の人生の比較をしています。
そのときに無意識で、肩書や年収などで比較し、優劣をつけてしまいがちです。
肩書きや年収が自分より高い人の生き方が、あなたにとっての最善の生き方とは限りませんが、それらは目に見える成果として分かりやすいためでしょう。
「肩書きや年収が自分より高い人はこうしている」
「世の中で成功するには、その人と同じような生き方をしなければならない」
そう思い込むと、「自分は本当はこう生きたい!」という想いがあっても、自信が持てず、自分の生き方を貫き通せなくなってしまうでしょう。
他人の人生に影響されてしまう3つの理由
私たちは他人と関わるごとに、無自覚にしろ他人の人生に影響を受けています。
良い影響ならいいですが、悪い影響は受けないようにしていくことが大切になります。
悪い方向で他人の人生に影響されてしまう理由は、下記の3つがあります。
- 自らの価値観がはっきりしていないから
- 自分がどう思われているのかを過度に気にしてしまうから
- 自分の人生と他人の人生を比較するから
理由1. 自らの価値観がはっきりしていないから
自らの価値観がはっきりしていないと、社会の常識や小さな頃に親から言われたことなどの、他人の価値観に沿って生きてしまいます。
たとえば、「お金が何よりも大切」「結婚することや専業主婦になることが大切」などといった価値観です。
私は大丈夫だと思っていても、人は周りの環境に左右されやすい生き物です。
中でも、幼少期に両親や祖父母など、周りの大人から受けた影響は気づかないうちにあなたの一部になっていたりします。
そしてそれが、進学、就職、結婚など、人生のあらゆる場面で影響を及ぼしていることが多々あるのです。
自らの価値観がはっきりしていないと、自分がやりたいことが見つからない状態になってしまいます。
価値観がないので、何が大切でどこを目指したいのか、目的地の旗を立てることができません。
また、反対にやりたいことが多すぎる場合もそうです。
色々と大切に感じることはあっても、どこから手をつけたら良いのか優先順位がわからなくなってしまうでしょう。
理由2. 自分がどう思われているのかを過度に気にしてしまうから
自分がやりたいことがあっても、他人からどう思われるのかを気にしてしまい、できないパターンです。
その場の空気や他人の感情を自然に読み取る感受性豊かな人は、他人のちょっとした言動から、自分がどう思われているかを推察してしまいがちです。
そして自分がやりたいことと、周りのニーズのギャップを敏感に感じ取り、無意識のうちに自分のやりたいことにブレーキをかけているかもしれません。
また、小さな頃から親や先生などの顔色をうかがうことが習慣になっている人もいます。
小さな頃は、周りの大人がいなければ生きていけず、それが自分の「生死」に関わります。
だから安全に生きのびるために、大人の期待に応えようと頑張ってしまうんですよね。
ある程度の年齢になると、誰かの期待に応える必要がないと分かっていきますが、そこから抜けられない人もいるのです。
うまく抜けられなかった場合、他人からどう思われるかを気にしながら生ることになってしまいます。
他人に良く思われて生きようとすることは、自分の人生を生きられないことにつながります。
理由3. 自分の人生と他人の人生を比較するから
自分の生き方を大切に思わず、また自分の生き方に自信を持てず、つい他人の生き方と比較して、他人の尺度から自分の生き方を評価してしまう人がいます。
たとえば、「好きな人と結婚して赤ちゃんを産むことが最高の幸せ!」と感じている友人の話を聞いて、結婚願望もないのに結婚していない自分が何か不足しているように感じる人がいるかもしれません。
また反対に、起業してバリバリ稼いでいる友人を見て、専業主婦の自分が何も成し遂げていない、ちっぽけな人間のように感じる人がいるかもしれません。
人と比べればきりがなく、誰かと比べて自分の手に入れていないものを数え上げることは、他人の価値観に支配されて生きることになってしまうのです。
人によって幸せは違うものですね。
他人と比較をしても、自分の生き方や幸せを見つけることはできないものです。
自分にとってベストな生き方を見つけられる方法
自分にとってベストな生き方は、人それぞれ違います。
そこでここでは、自分にとってベストな生き方を見つけられる方法を5つ、紹介していきますね。
- 自分の人生と他人の人生を比較するのをやめる
- 理想の人生を明確化する
- 好きなことを探し続ける
- 自分の理想の人生を歩んでいる人から話を聞く
- 新しいことを始めてみる
方法1. 自分の人生と他人の人生を比較するのをやめる
私たちは幼稚園でも小学校でも、中学校、高校、大学でも、そして大人になって社会に出ても、人と同じ尺度で比較され、優劣を競う環境にさらされています。
もっと言えば生まれたときから、「お隣の家の子は、もう首が座ったみたい」とか、「もうトイレトレーニングに成功したらしいわよ!」なんて、比較される環境にいたかもしれません。
そんな中で育ってきたので、人と自分を比較するのが当たり前になってしまっている人がいます。
でも、自分の人生と他人の人生を比較すること自体、必要のないことです。
なぜなら、人生の目的の一つは、「あなたが幸せになること」ですが、その幸せは他人と比較するものではないからです。
誰ひとり、この世界に同じ人が存在しないように、あなたの幸せも世界でたった一つしかありません。
一人ひとり目的地が違うのに、「私は誰かよりも幸せだ」などと比較することが、そもそも意味のないことなのです。
さらに私たちは、この世界でそれぞれ違った役割をあらかじめ設定して生まれてきています。
それぞれの役割に合った容姿、能力、家族などを兼ね備えて生まれています。
だから、「あの人の親はお金持ちでいいな、それに引きかえうちは…」とか、「あの人は背が高くていいな、でも私はこんなに小さくて…」など、
自分にはないものを見つけて、悲観しなくてもいいのです。
自分の人生は誰かと比較するものではないと気づくと、周りを気にせずに自分にとってのベストな生き方が見えてくるでしょう。
方法2.理想の人生を明確化する
「自分は何を目的に生きるか」という理想の人生がわかれば、目的に辿り着くまでの生き方も、わかってきます。
ですから、まずしっかりと自分と向き合う時間を設け、自分にとっての理想の人生を明確にすることが大切です。
マーケティングの仕事が好きで、毎日夜遅くまで仕事をしていること自体が喜びの人がいれば、一方で特定の分野の仕事というより、好きな仲間と一緒に仕事できることが喜びという人もいます。
また、充実した家庭生活を理想とする人もいるでしょう。
あなたにとっての理想の人生はどんなものですか?
もし今、あなたが理想の人生を歩んでいるのかどうかわからないのであれば、冒頭で紹介したスピーチでスティーブ・ジョブズが語っているように、
”もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか”と、毎日鏡の前で自分に問いかけてみてください。
”違う”という答えが何日も続くようなら、生き方を見直しましょう。
私たちは死を前にすると、他人からどう思われるかなど、日常でつい気にしてしまうことから解放され、本当の自分の声を聞くことができます。
今、あなたが生き方を見直したいのなら、「今日が最後の日だとしたら、何をするだろう?」と、自分に問いかけましょう。
方法3.好きなことを探し続ける
好きなことを探し続けた先で、人生の目的や、その目的を達成するための生き方がわかる場合もあります。
「好き」という感情は、あなたの魂からのオリジナルのサイン。
最初は意味が分からなかったとしても、「好き」と感じることに何かしらの意味があります。
また好きなことであれば、多少辛いことがあっても、嫌いなことより努力できるものですし、努力が苦になりません。
そして、できるできないにかかわらず、好きなことに関わること自体が喜びになり、あなたに生きる活力を与えてくれます。
だから現実化する行動力も高まっていくことでしょう。
もっと積極的に!自分にとっての好きを探し続けてください。
好きなことがあなたの人生を最高に輝かせてくれます。
そして好きなことを見つけられたらどんどんチャレンジして、もっと幸せになるためのヴィジョンを掲げましょう。
手書きで紙に書いてみる、イメージする、好きな写真を切り取ってヴィジョンブックを作るなど、あなたが楽しくヴィジュアライズできる方法で、イメージを膨らませていきましょう。
そうやって目的地をはっきりさせると、そこに辿り着くために自分はどう生きたいのか、自分なりの生き方が見えてきますよ。
方法4. 自分の理想の人生を歩んでいる人から話を聞く
自分の理想の人生を明確に定義できたら、そのような理想の人生を歩む人の生き方を参考にしましょう。
誰かの生き方をお手本にしなくてもいいと考える人もいるかもしれませんが、たとえば起業家には起業家の、医師には医師の、それぞれの職業で必要なマインドセットがあります。
それを知っているのと知らないのでは、とくに走り出しのときの仕事の成果に大きく違いが出ることがあります。
また、もっと広い目でみると、そのような理想の人生を歩むために自分はどう生きれば良いのかがわかります。
さらに、理想的な人生を歩む人の生き方を参考にすることで、その理想に近づくために、今、自分がどうすべきかも見えてきます。
英語のことわざに”Fake it till you make it”という言葉があります。
自信、能力、マインドセットがある人のふりをし続けることで、いつの間にかそのような自信、能力、マインドセットがある人になることができるという意味です。
つまり、自信がないのであれば、自信があることが現実になるまで自信がある人のふりをしましょう。
成功した起業家になりたいのであれば、それが現実になるまで、成功した起業家のふりをしましょう、ということです。
理想の人生を歩んでいる人に直接話を聞くことができたら、「その人であれば、今この状況下でどのように振る舞うだろうか?」と具体的に想像することができ、真似しやすくなります。
そしてあるとき、理想が自分のものになっていることに気づくはずです。
(引用: Fake it till you make it)
方法5. 新しいことを始めてみる
今の環境や価値観での生き方が自分に合っているのか分からないのであれば、新しいことを始めて、環境を変えてみることをおすすめします。
環境を変えてみることで、これまでの環境にはあったけれど新しい環境はないものが、実は自分にとって大切にしたいものだったと気づくこともあります。
目の前に当たり前のようにあるときには気づけないことが、環境を変えることで気づけるかもしれません。
または思い切って、新たな価値観に触れてみるのもいいですね。
新たな価値観を取り入れることで、自分の人生をアップデートすることができます。
スティーブ・ジョブズは、冒頭でお伝えしたスタンフォード大学の卒業式のスピーチで、”自分の興味の赴くままに潜り込んだ講義で得た知識は、のちにかけがえがないものになりました。”と語っています。
彼は退学前に興味の赴くままにカリグラフィーの授業に潜り込んだおかげで、そこで得た知識を後にMacを設計するときに生かすことができ、Windowsもその機能を模倣しました。
つまり、今日コンピューターで多様で美しいフォントを調節できるという素晴らしい当たり前は、彼の興味の赴くままの行動の産物なのです。
まとめ
私は、人生で重要なことの一つは、「自分の生き方を見つけること」だと感じています。
自分の生き方を見つけた人は、どんなことがあっても乗り越え、幸せを叶えていくことができるからです。
そしてあなたがもしまだ、自分の生き方を見つけられていなくても、ガッカリしたり焦るのではなく「私にはまだまだ伸びしろがある!」と思ってください。
なぜなら、あなたがこの記事を最後まで読んでいるということは、きっとあなたは前向きな人だからです。
そんなあなたは必ず!自分の生き方を見つけ、笑顔溢れる人生を叶えていくはずです。
自分を信じて、自分の未来を信じて、人生を楽しんでいってくださいね。
あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。