こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。
今はイキイキ日々を過ごしている人でも、今後の人生で後悔はしたくないですよね。
後悔ってどんなときにしてしまうのでしょう?
この記事では、後悔しない人生を送るために5つのコツをお伝えします。
Contents
後悔しない人生とは「自分の選んだ道は正しかった」と言える人生のこと
あなたは、どんなときに後悔の気持ちを感じますか?
過去の研究で「人が後悔を感じるとき」というのは、「選択したものの結果 (現実) と選択しなかったものの結果 (反実仮想) を比べ、後者のほうが良かったとき」と定義されています。
そこでこの記事では、後悔しない人生を「『自分の選んだ道は正しかった』と言える人生」と定義することにします。
そう感じると、どうですか?
あなたは今、「自分の選んだ道は正しかった!」と、堂々と言える人生でしょうか?
それとも違うでしょうか?
違うなぁ…と思った人も安心してくださいね。
きっとこの記事が、あなたの人生を変えるきっかけになると思います。
後悔しながら生きるとどうなる?抑うつ状態になる可能性がある
過去の研究より「後悔の強さがQOLや心理的ディストレス、不安・抑うつといった心理状態と関連があることが示されてきました。
QOLとは、「Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)」の略称で、日本語では「生活の質」などと訳されています。
「生きがい」や「満足度」という意味があります。
QOLの評価とは、人が人間らしく満足して生活しているか、自分らしい生活が送れているかなど、「生活の質」を評価するものを言います。
こうした研究によると、強く後悔しながら生きていると、精神的につらくなってしまうことを示しています。
(参考:塩崎麻里子、中里和弘「遺族の後悔と精神的健康の関連:行ったこ と に対する後悔と行わなかったこ と に対する後悔」)
多くの人が死の間際に後悔することとは?人生の5大後悔
そこでここでは、あなたが後悔しない人生を送るために、下記で一生を終える間際に「多くの人が後悔すること」を紹介したいと思います。
緩和ケアの介護に長年従事し、多くの人を看取った方の書籍より抜粋しています。
長年、人が人生を終える間際に立ち会ったプロが導き出した、先人たちの後悔に気をつけることで、きっとあなたは後悔の少ない人生を送ることができるでしょう。
- 後悔すること1. 自分に正直な人生を生きればよかった
- 後悔すること2. 働きすぎなければよかった
- 後悔すること3. 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
- 後悔すること4. 友人と連絡を取り続ければよかった
- 後悔すること5. 幸せをあきらめなければよかった
(参考:「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア (訳)仁木めぐみ ※目次より)
後悔すること1. 自分に正直な人生を生きればよかった
「自分に正直な人生を生きればよかった」という後悔は、たとえば自分の本当の気持ちを大切にせず、「やりたいことをしなかった」ことから生まれてしまいます。
さらに仕事だからと頑張り過ぎ、「嫌な仕事をやめなかった」ことや、人目を気にしたり、自分の意見に自信を持てず、「他人の意見に流されてしまった」ことからも、そのような後悔が生じます。
後悔すること2. 働きすぎなければよかった
「働きすぎなければよかった」という後悔は、たとえば「ワークライフバランスを考えるべきだった」「もっと趣味や家族との時間を大切にすればよかった」という後悔から、生まれてしまいます。
仕事に没頭していると、つい健康、趣味、家族との時間などを後回しにしがちですね。
これは短期的には問題ないかもしれません。でも、長期的にみたときはどうでしょう?
自分にとって本当に大切なことを忘れないようにしたいものですね。
後悔すること3. 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」という後悔は、なかなか伝えられなかったけれど「家族への愛をもっと表現すればよかった」などから生じます。
また、恥ずかしかったり、断られるのが怖かったりして気持ちを押し込めてしまった場合もそうです。
「もっと恋に挑戦すればよかった」「恥ずかしがらずに言いたいことを伝えればよかった」という経験も、後悔につながってしまいます。
後悔すること4. 友人と連絡を取り続ければよかった
「友人と連絡を取り続ければよかった」という後悔は、たとえば「大切な友達なのに疎遠になってしまった」「気づけば、心が通じ合う友達がいない」といった経験などから生じてしまいます。
「本当に大切な友人と連絡を取り続ければよかった」と後悔しないよう、仕事や育児、家事などに追われ過ぎずに、ときどき大切な人たちに連絡を取ってみてください。
毎日のことに追われて気づいたら、大切な人たちと連絡が取れないような環境になってしまうこともあります。
後から後悔しても遅いことがたくさんありますね。
後悔すること5. 幸せをあきらめなければよかった
私たちは他人の幸せは尊重するのに、自分の幸せは後回しにしてしまうことがあります。
そして本当はやりたいことがあっても、自分にはそんなことはできないとあきらめてしまうこともあります。
でも、「自分の幸せをもっと追求すればよかった!」「自分の可能性を信じ、リスクをとって挑戦すればよかった!」という思いは、自分の幸せをあきらめなければよかった…という人生そのものに対する後悔につながってしまいます。
後悔しない人生を送るための5つのコツ
あなたはこれまでの人生を振り返ると、どのくらい後悔していますか?
人によっては、たくさんの後悔を抱えているかもしれません。
人生は一度しかない。
だからこそ、後悔する人生をここできっぱり終わらせてください。
死ぬときに後悔して死ぬか、それともやり切って死ぬかは、自分が選ぶことができます。
そこでここでは、過去の研究や多くの人が後悔することを参考に、後悔しないためのコツを紹介していきます。
- 後悔しないコツ1. やりたいことに挑戦する
- 後悔しないコツ2. 今この瞬間に集中する
- 後悔しないコツ3. 自信を持って決断する
- 後悔しないコツ4. つき合う人を選ぶ
- 後悔しないコツ5. 感謝を伝える
後悔しないコツ1. やりたいことに挑戦する
これまでの後悔に関する研究では、「行動して失敗した場合よりも、行動せずに失敗した場合の後悔のほうが強い」ということが分かっています。
やりたいことにチャレンジして、たとえ望む結果が出なくても、自分自身で精一杯やったと思えれば、その結果を受け入れることができると思います。
でも、行動せずに失敗した場合は、あのとき行動しておけば、もしかすると成功していたかもしれない…とか、もっと別の人生になっていたかもしれない、と後々後悔することが多いのです。
つまり、私たちは行動しなかったときの方が後悔しやすい。
だからあなたは、後で後悔しないために、やりたいことに挑戦してください。
(参考:自信があれば後悔しない1―意思決定への自信が後悔に与える影響―)
後悔しないコツ2. 今この瞬間に集中する
後悔に関する研究によると、「後悔は、過去の失敗に対する反実仮想(counterfactual thinking: “もし……だったら”と現実には起こらなかったことについて考えること) に関する認知から生じる感情」と定義されています。
これは、現実ではこちらを選択したけれど、あのとき別の選択をしていれば、もっといい結果だったかもしれないなどと、あれこれ考えることです。
つまり、選ばなかった選択肢について「あっちを選んでいれば……」と想像することが、後悔につながります。
反対に考えると、過去の選択について思いを巡らせるのではなく、自分のした選択に集中する。
つまりどんな選択をしてもそれを正解にできるのは自分しかいないので、今この瞬間に集中して生きる、ということしかないのです。
(参考:自信があれば後悔しない1―意思決定への自信が後悔に与える影響―)
後悔しないコツ3. 自信をもって決断する
過去の研究で、「意思決定時の自信が強いほど、選択の結果が悪かった場合の後悔の度合いが弱くなる」というものがあります。
意思決定をしたときにその選択肢に自信を持てるほど、きちんと調べ抜き考え抜いて出した選択であれば、たとえそれに挑戦した結果、失敗したとしても後悔の気持ちが弱くなるということなんですね。
自信をもって決断するときは、他の選択肢について「もしあっちを選択したら…」と、あまり考えないですよね。
だから反実仮想的な思考になりにくくなるのです。
つまり、結果的に後悔しにくくなるのですね。
(参考:自信があれば後悔しない1―意思決定への自信が後悔に与える影響―)
後悔しないコツ4. つき合う人を選ぶ
たくさんの人と交流し、その中で自分がここちよく過ごせる人がどんな人なのかを見極めましょう。
たくさんの人と交流すると、「自分はこういう人と一緒にいると心地よい」というのが分かってきます。
そして、一緒にいて心地よい人の特徴が分かったら、自分が心地よく過ごせる人を、きちんと選んでつき合いましょう。
優しいあなたは誘いを断りにくいかもしれません。
でも、あなたが不快に感じる人といることで、人生で心地よい人と過ごせる時間が減ってしまいます。
そして後々、心から満たされる人たちともっと一緒に過ごせば良かった…という後悔につながってしまいます。
不快な人とつき合い、限りある人生の時間を消費してしまわないようにしてください。
後悔しないコツ5. 感謝を伝える
感謝の気持ちは、伝えられるときにすぐ伝えるようにしましょう。
転職する上司・同僚など、もう会わないと思う人には感謝を伝えやすいですが、反対に家族や親戚などいるのが当たり前の人には、つい感謝を伝えることを忘れがちになってしまうかもしれません。
親にわざわざありがとうと言うのは、何だか照れくさく伝えにくいかもしれませんね。
また、わだかまりがあった友人などに、今さら感謝を伝えるというのは、気が重いかもしれません。
でも、私たちの命はいつまでもあるわけではなく、いずれ誰もが死にます。
死別して感謝を伝えられなくなったとき、私たちはあのときこうしておけば良かった…と深く後悔するものです。
だから直接気持ちを伝えられるうちに、思い切って大切な人に感謝の気持ちを伝えてください。
人生一度きり。後悔の数を少なくしていってくださいね。
後悔しない人生にするために避けるべき3つのこと
過去の研究や多くの人が後悔することを参考に、後悔しないために避けるべきことを紹介します。
- 避けるべきこと1. 他人の意見に振り回される
- 避けるべきこと2. 無駄なことに時間を使う
- 避けるべきこと3. 後回しにする
避けるべきこと1. 他人の意見に振り回される
他人の意見に流されず、自分のやりたいことをやり、言いたいことを言いましょう。
世間や親、友達の目などを気にして、やりたいことや言いたいことをおさえてしまうと、自分の人生を生きなかったという後悔をすることになります。
どんなに影響力があるように見える人でも、あなたの人生において、他人は脇役です。
他人の意見に振り回されず、自分の意見に自信を持ち、あなたが主役の人生を生きましょう。
結局、自分の人生の責任は自分しか取れません。
あとで、「あの人がそう言ったからそれに従いました」と、他人のせいにしても、その人が責任を取ってくれるわけではないのです。
だから本当にやりたいことなら、人の意見に惑わされないことです。
避けるべきこと2. 無駄なことに時間を使う
嫌な仕事をイヤイヤ続けることは無駄な時間です。
他人に嫉妬して悩む時間も無駄です。
自分が無駄なことに時間を費やしていないか、よく感じてみましょう。
本当にやりたい仕事をやっていますか?
他人のことであれこれ思いを巡らせていませんか?
あなたの人生は残り何年あるでしょう?具体的に感じてみてください。
人生を終える直前になって、やりたいことがたくさんあるのに時間が足りないと後悔する人は多いものです。
無駄な時間を削り、自分のやりたいことに集中しましょう。
避けるべきこと3. 後回しにする
あなたは本当はやりたいことがあるのに、今でなくても良いと、後回しにしていることはないでしょうか?
あなたにとって大切なことなのに後回しにしていると、後でできなくなったときに後悔してしまいます。
ハードルが高いものは、今でなくてもいいや…と尻込みし、時間だけが過ぎていくかもしれません。
でも、人生は短い。
そうこうしているうちにチャンスを逃してしまいます。
「あのときやっておけばよかった!」と後から思わなくてすむように、今できることはすぐやりましょう。
後悔先に立たずですよ。
後悔しない人生を送るために20代でやるべき3つのこと
後悔しない人生を送るために、20代のあなたがとくに意識しておきたいことを紹介します。
- 20代の今しかできないことはすべてやる
- 長期的にメリットがあることに目を向ける
- 死ぬときになんと言われたいか考えてみる
1.20代の今しかできないことはすべてやる
まず、20代の若いうちしかできないことをやり残さないことが大切です。
若いからできることと言えば、たとえば自転車で日本一周とか、体力がないとできないことをすると良いでしょう。
記憶力が良いうちに、思いっきり勉強するのも良いでしょう。
また、聞けなくなってしまう前に、祖父母の話を聞くのも良いですね。
家族はいつまでもそばにいてくれるものと思いがちですが、実際そうではありません。
後悔する前に、とくに祖父母と会話する時間をとってみてください。
さらに若いうちは、チャレンジして失敗してもやり直せるというメリットもあります。
そして若いうちであれば、失敗しても世間から許されやすいものです。
好きな人に思いを伝える、転職するなど、あなたのやりたいことに思いっきりチャレンジしてください!
2. 長期的にメリットがあることに目を向ける
目先の利益ではなく、将来の自分にとって利益のあることもやっておきましょう。
たとえば、食事・運動などに気をつけて健康に気を使う、興味のあることを思いっきり勉強するなどです。
20代のうちはあまり後先考えずに、今を充実させることに目が行きがちかもしれません。
でも、徹夜が続いても私は全然大丈夫!と、体力を過信して働きすぎて体調を崩してしまったり、気づいたときには手遅れになっていることが多いものなんです。
健康などは、日々の積み重ねが大切になりますね。
歳を重ねたときに、もっと若いうちから健康に気をつけておけば良かった…と後悔する前に、若いうちから良い習慣を身につけてください。
日々の積み重ねがいずれ、「やっていて本当に良かった!」という実感に変わりますから。
そして興味のあることは思いっきり勉強してください。
あなたが興味があることは、「何か理由がある」ことがあります。
でも今はまだ、その理由に気づけないかもしれません。
自分が興味があることというのは「自分の人生」に将来的に関わることが多いんですよ。
だから興味のあることを気のせいにせず、とことん追求してくださいね。
いずれそれが役立つときがきますから。
3. 死ぬときになんと言われたいか考えてみる
自分が死んだとき、友人や家族に「自分はどんな人だった」と言われたいか?を考えてみると良いでしょう。
この質問は、世間や周りの目がどうこうでなく、自分にとって究極の状態を問いかけるものになります。
私たちは、「死」というものに直面したとき、本当に素直で純粋な気持ちを感じ取れるものです。
その質問を自分に問いかけることで、「自分にとって本当に大切な価値観とは何か」が見えてきます。
最終的に、私たちの今世のゴールは「死ぬ瞬間」と言えます。
ゴールがイメージできていると、そこに向かって努力でき、やり残すことが減っていきますよね。
どんな経験をしたいか?
周りの人とどんな関係を築きたいか?
死ぬことをゴールとして感じてみると、「本当の自分の気持ち」を感じることができると思います。
「死というゴールイメージ」を持っていれば、限られた人生、やりたいことを実現するパワーが湧くでしょう。
そしてあなたの人生は、後悔が少なく、有意義で豊かなものとなっていくでしょう。