あなたは、夢を叶える努力を日々していますか?
それとも「夢が叶うのって、ひと握りの運がいい人だけだよね」と思って、あきらめているでしょうか。
私はいままで、たくさんの夢を叶えてきました。
もちろん最初からうまくいったわけではありませんが、いろいろな「夢を叶える方法」を実践してわかったことがあります。
それは、夢は努力や根性、運だけで叶えるのではなく、「脳の仕組み」を使うのが最短距離だということです。
そこでこの記事では、私が実際に夢を叶えてきた方法をお伝えします。
Contents
夢を叶える脳の仕組みはこれ
「夢を叶える」ときくと、あなたはどんなイメージを持っているでしょうか。
有名スポーツ選手のように、「くる日もくる日も、地道で苦しい努力を積み重ねた人の夢が叶う」と思っているでしょうか?
あるいは、ある日突然街でスカウトされて芸能界入りし、一躍スターになる…というように、「運がいい人だけが夢が叶う」というイメージがあるかもしれません。
もちろん、夢に向かって努力することも必要です。でもそれ以上に大切なのは、「チャンスをつかむ」ことなんです。
実は、チャンスをつかんで夢を叶える人には、共通点があります。それは、脳の仕組みを活用しているということ。
具体的には、「RAS(ラス)」と呼ばれる脳の仕組みをうまく使うことでチャンスを見つけやすくなり、夢への道が開けているのです。
RASとは
RAS(Reticular Activating System:網様体賦活系)は脳幹にある神経の集まりで、私たちの脳に入ってくる膨大な情報の中から「重要だ」と判断したものだけを選び取って脳に届けるフィルターのような役割をしています。
私たちの脳は、日々押し寄せるすべての情報を処理することはできません。
そこでRASが働き、必要な情報だけをピックアップし、それ以外は自然とスルーされる仕組みになっているのです。
たとえば、ガヤガヤした雑踏の中で誰かがあなたの名前を呼んだとき、周囲の騒音に埋もれず、なぜかあなたの名前だけがはっきり聞こえることがありますね。
これはRASがあなたの名前を「重要な情報だ」と認識しているため、雑音の中から名前の音をふるい分けて脳に届けてくれるからです。
同じように、あなたが「車を買うぞ」と強く決めた瞬間から、街中の車や広告、セール情報などが急に目に入りやすくなります。
これは偶然ではなく、RASが車に関する情報を優先的に拾うようになるためです。
その結果、あなたは自然と「車を買うチャンス」に気づきやすくなります。
「夢を叶える人って、なんだか運がいいよね」と感じることがあるかもしれませんよね。
でもそういう人はRASを上手に使い、チャンスを見逃さない状態を日常的に作っているんですよ。
RASに夢を叶えるようオーダーする方法
「RASをうまく使う」と先ほどお伝えしましたが、実はこの仕組みは意図的に活用することで、夢の実現を後押ししてくれます。
私たちは、自分の望む方向にRASが働くように、プログラミングすることができるのです。
RASは「重要だ」と判断した情報を優先的に集めてくれます。
では、どのように「重要」と判断するのかというと、それはあなたが信じていることや普段よく考えていることと一致する情報です。
ただし、夢をぼんやり思い浮かべているだけでは、RASに「この情報を探して」と指示を出すことはできません。
実は、RASを正しく働かせるには、ちょっとしたコツがあるんです。
そこでこの章では、あなたの夢を叶えるために、RASをどのようにプログラミングすればいいのか、その具体的な方法を紹介していきますね。
1:夢を明確にする
まずは、あなた自身の「夢」をはっきりさせることから始めましょう。
「夢がある」と言いながら、その中身がぼんやりしている人は意外と多いものです。
夢の内容を明確にし、具体的に描けば描くほど、RASは膨大な情報の中から「夢に関係する情報」を優先的に拾い上げてくれるようになります。
たとえば「いい家を建てたい」という夢があるなら、その「いい家」とはどんな家なのかを細かくイメージしてみましょう。
「自然がほどよく残る郊外で、近くに大きな公園があり、庭付きの一戸建て。内装は和風モダンで落ち着いた雰囲気」 など、できるだけ具体的に描いていきます。
夢のイメージが具体的になるほど、RASはその条件に合う情報を積極的に拾い始めます。
その結果、あなたは理想に近い土地や、家づくりに役立つ情報に自然と気づきやすくなるかもしれません。
手書きで書くと、RASに強力にプログラミングできる
夢を明確にするときは、紙に手書きで書き出すことを強くおすすめします。
パソコンやスマホに入力する方法も便利ですが、手書きにはそれとは違う力があります。
文字を書くとき、指先の動きや視覚、思考など、脳のさまざまな領域を同時に使うため、RASがより活性化されやすいと考えられているのです。
そのため、夢を手書きで書くことは、RASに対して「これが私にとって大切な情報なんだよ!」と強く伝えるものになります。
これは、RASに夢をしっかりとプログラミングする作業です。
書けば書くほど、あなたの脳はその夢に関連する情報を自然と拾い上げるようになっていきます。
とくにおすすめなのが、手帳に書くことです。
手帳はただの予定管理のツールではありません。私は長年、手帳を「人生をデザインするための道具」として使ってきました。
そこに夢や目標を書き込み、定期的に見返すことで、実際にたくさんの夢を叶えてきたんですよ。
手書きで夢を書くと、日常の中に散らばっているチャンスやヒントが、これまで以上に目に飛び込んでくるようになるでしょう。
私の夢を叶える手帳術は、以下の記事で詳しく説明しています。こちらもぜひ読んでくださいね。
手帳で叶える理想の人生。大鈴佳花流・夢を叶える手帳の書き方 | Yoshika Osuzu Official Site
2:ビジュアライゼーション(視覚化)
夢の内容を具体的に描けたら、次のステップはその夢をビジュアライゼーション(視覚化)することです。
これは、ただ頭の中で思い浮かべるだけではなく、五感を総動員して、その光景をできる限りリアルに感じ取る作業です。
視覚だけでなく、「音」「香り」「手ざわり」「光」「空気の温度」など、あらゆる感覚を使ってイメージを立体的にしていきます。
五感を使うほど、脳はその光景を「現実に近いもの」として認識し、RASもその夢に関連する情報をより積極的に拾い上げるようになります。
たとえば「いい家を建てたい」という夢があるなら、ただ「いい家」と思うのではなく、もっと深くイメージします。
家の間取りはどうなっているのか。窓からはどんな景色が広がっているのか。 玄関を開けた瞬間、どんな光が差し込み、どんな空気が流れ込んでくるのか。
リビングに置かれた家具はどんな素材で、触れたときにどんな感触がするのか。
キッチンに立って料理をしている自分は、どんな気持ちで、どんな香りに包まれているのか。
野菜を切るときの「トントン」という音、煮込み料理の湯気、家族の笑い声…そんな細部まで思い描いていきます。
脳は想像と現実を区別できない
よく「脳は想像と現実を区別できない」と言われますよね。
私たちが臨場感を感じる仕組みでは、2つのプロセスが働いていると考えられています。
ひとつは、視覚・聴覚・嗅覚などの感覚器官を通して得られる「外界の物理的な情報」による臨場感。
もうひとつは、記憶や経験をもとに脳内で再構築される「内部生成の臨場感」です。
つまり、五感を使ってリアルにイメージするビジュアライゼーションをすると、脳はその場面を「実際に起きている現実」と思い込み、その結果、脳はその「現実」を実現しようと、働きはじめてくれるのです。
脳のこの仕組みは、多くのトップアスリートが積極的に活用しています。
試合前に「うまくプレーできている自分」を細部までイメージすることで、脳は「どう動けばいいか」という指令を体に送り、実際のパフォーマンスが向上するのです。
これは科学的な根拠のあるメンタルトレーニングとして、世界中で取り入れられています。
だからこそ、ビジュアライゼーションを行うときに最も大切なのは「臨場感」。 どれだけリアルに感じられるかが、脳を動かし、現実を動かす鍵になります。
3:期限を決める
夢を「夢」のままにしておかず、実際に達成できる「目標」へと変えるためには、「いつからいつまでに叶えるのか」という期限を決めることがとても重要です。
たとえば、仕事の提出期限が迫ったとき、普段以上の集中力を発揮して一気に仕上げた経験はありませんか。
これは、期限があることでRASが「この期日までに結果を出さなければ」とフル稼働するからと考えられています。
夢にも同じように期限を設定すると、RASはその期限に向けて必要な情報を集め、あなたの行動を自然と後押ししてくれるようになります。
期限を決めたら、その日付も紙に書き出して、RASにしっかりと知らせましょう。
このとき、あまりに非現実的な期限ではなく、自分が本当に達成できそうだと感じられる期間を設定することがポイントです。
4:夢への過程を細分化する
夢に期限を設定したら、次はその夢を「小さな目標」に細かく分解していきましょう。
夢が大きければ大きいほど、「本当に叶うのかな」と不安になったり、何から手をつければいいのかわからなくなったりするものです。
でも、どんなに壮大な夢でも、ステップを細分化していけば、着実に前へ進むための道筋が見えてきます。
ポイントは、夢を「今すぐ取りかかれるレベルの小さな作業」にまで落とし込むこと。
「本を出版する」という大きな夢なら、「テーマを10個書き出す」「1章の構成を考える」「毎日10分だけ書く」など、すぐにできる行動にまで分解していきます。
こうして夢を細かく分けていくと、「大きすぎて遠い存在」だった夢が、「達成までのプロジェクトの道のり」に変化します。
すると不思議なほど現実味が増し、「これなら自分にもできる」と感じられるようになるんですよ。
「小さなゴール」で達成感を積み重ねる
たとえば「5年後に夢を叶えたい」と思ったら、まずはそこから逆算してステップを細かく区切っていきます。
「3年後にはこうなっている」「1年後にはこれを達成している」「半年後までにこれをやる」「1ヶ月後にはここまで進める」「1週間後にはこれを終える」…というように、ゴールまでのステップを細分化して、具体的な行動を設定します。
夢を細分化すればするほど、道の途中に「小さなゴール」がたくさん生まれます。
そして、その小さなゴールをひとつずつ達成するたびに、確かな達成感を味わうことができるんです。
この積み重ねが、たとえ最終ゴールが何年先であっても、モチベーションを持続させてくれる大きな力になります。
だからこそ、夢はできるだけ細かく分けて、「小さなゴール」をたくさん作ることが大切。
現実的に「いつまでに、何を達成していればいいのか」を逆算しながら、今この瞬間に取り組むべき行動を明確にしていきましょう。
私はこうやってRASを使い、夢を叶えた
2010年の私は、スキューバダイビングの事故の後遺症でPTSDを抱え、外に出ることすら難しい日々でした。
そんなある日、ひとつの映像が浮かび上がりました。それは、私が大勢の人の前で堂々と話している姿でした。
黒い壁に広い会場。スクリーンの前に立つ私はスーツ姿で、自信に満ちていました。客席では400人の人々が熱心にメモを取っています。
それは現実とはあまりにもかけ離れていました。
無職で病気で、家から出られない私が、どうして講演会などできるでしょう。
でも、その映像は消えず、鮮明さを増していきました。
すると、RASが「この未来は重要だ」と認識し、必要な情報や行動を探すように働き始めたのです。
私はRASに導かれ、セミナー講師としてたくさんのセミナーを開催していきました。
月日は流れ、2019年4月。私は新宿の講演会場のステージに立っていました。
黒い壁に大きなスクリーン。スーツ姿の私。400人の聴衆。
あの日見た光景が広がっていた。
それはRASが「未来を実現するための道」を照らし続けたからです。
夢を叶えるときに、私が大切にしていること
たくさんの夢を叶えてきた今、私にはひとつ強く確信していることがあります。
それは…夢を叶える「過程」そのものが幸せであることが、人生にとって本当に大事だということです。
もちろん、夢を叶えた瞬間は素晴らしいものです。
長い努力が実を結び、心からの達成感が押し寄せてくるあの瞬間は、人生の宝物になりますね。
でも、もしその瞬間にたどり着くまでの道のりが、苦しさや我慢ばかりだったとしたら… 果たしてその人生は「幸せだった」と胸を張って言えるでしょうか。
私はそうは思いません。
だからこそ私は、「夢を叶えるまでの毎日を、どんな感情で生きたいか」をとても大切にしています。
ワクワクしながら進むのか。挑戦する喜びを味わいながら進むのか。その「感情の質」こそが、人生の質を決めると信じているからです。
人生とは、結局のところ「感情を感じながら生きる日々」の積み重ねです。
つまり、「どんな人生だったか」という問いの答えは、「どんな夢を叶えたか」ではなく、「毎日をどんな感情で生きたか」にあるのです。
だからこそ、夢を明確にするのと同じくらい「どんな感情を味わいながら夢を叶えたいのか」を決めることが大切です。
夢の実現と、日々の感情体験。
この2つが一致したとき、あなたの人生はただ夢を叶えるだけではなく、心から満たされる「幸せな人生」へと変わっていきますよ。
「生きている!」という実感を得るために
ここまで紹介してきた「夢を叶えるためのステップ」に取り組むときは、同時に「自分はどんな感情を味わいながら進みたいのか」を意識してみてください。
「こんな感情を体験しながら夢に向かいたい」と決めて進んでいると、日々の行動そのものがエネルギーに満ちてきます。
心の奥から「自分は今、生きているんだ!」と強く実感できるようになるんです。
そして、この「生きている実感」こそが、人生を豊かにしてくれる大切な感覚です。私たちは、この実感を味わえているときにこそ、充実した人生を歩むことができるのです。
「生きている実感」については、私の2冊目の著書に詳しく書いています。
これは私が、あらゆる物質的な豊かさを手に入れていたのに虚しさを感じて生きていた状態から、「生きている実感」を見つけるまでの物語です。ぜひ読んでくださいね。
まとめ
夢を叶えるのは、特別な才能を持った人や運に恵まれた人だけではありません。
脳の働きを上手に活かした人こそ、望む未来を手に入れられるのです。
さらに、夢に向かって行動する毎日は、その過程そのものが充実した幸せな時間になります。
あなたも自分の夢を形にして、豊かな人生を歩んでいってくださいね。
あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。
(参考WEB:安藤広志、カラン明子、Norberto Eiji Nawa、西野由利恵、Juan Liu、和田充史、坂野雄一「5-4 臨場感の知覚認知メカニズムと評価技術」)
(参考書籍:永井良三、田村やよひ・監修「看護学大辞典 第6版」(メヂカルフレンド社・2013年)/ アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ・著、市中芳江・翻訳「自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミング」(サンマーク出版・2017年)))






