しあわせのレシピ

「本当の幸せとは何か」は簡単に定義づけできないが、自分にとっての幸せは見つけられる

こんにちは、大鈴佳花(おおすず・よしか)です。

幸せって、いったい何なのでしょうか?

結論から言うと、幸せは簡単に定義づけることはできません。
その理由と、本当の幸せを得るための具体的な行動について紹介します。

幸せとは何か」は人によって異なり、明確に定義づけることはできない

同じことを経験しても、幸せと思う人と思わない人がいます。

後に紹介する偉人や知識人でも、同じことに対してそれぞれ捉え方が違います。

そう感じると、幸せには正解も間違いもなく、誰かに決められることでもないということになります。

あなたにとって、幸せとは何ですか?

「幸せとは何か」を過去の偉人・知識人はどう捉えていたのか

「幸せとは何か」と考えたとき、他の人は幸せをどう捉えているのか知りたいと感じるんじゃないでしょうか?

そこでここでは、誰もが知っている4人の偉人・知識人の名言に基づいた捉え方を紹介していきますね。

それぞれに幸せについて、違った捉え方をしています。

ひとつの考え方にしぼる必要はなく、幸せを「多く感じるための」参考にしてみてください。

ヘレン・ケラー:幸せは無数にある

「もし、幸福な生活を送りたいと思う人々が、ほんの一瞬でも胸に手を当てて考えれば、心の底からしみじみと感じられる喜びは、足下に生える雑草や朝日にきらめく花の露と同様、無数にあることがわかるでしょう」


どこに行くにもスマホを携帯し、つねに頭をフル回転させている現代の私たち。

幸せというと、つい大きな社会的成功とか、売上が爆上がりしたなど、目に見える成功ばかりに目がいきがちです。

また、これをすると得だとか損だとか…損得に重きを置く人もいるでしょう。

でも、幼いころから「見えない、聞こえない、話せない」の三重苦を抱えたヘレン・ケラーは、人より感じられる感覚が少なかったからこそ、ひとつひとつの幸せを深く感じていたのかもしれません。

胸に手を当てて、心の底からしみじみと感じられる喜びは、特別なときにだけ感じられるものではないことを美しい描写とともに伝えています。

「さて、次はどうしよう?」と、毎日、次、次、次と立ち止まることなく考えてばかりいると、道端に咲く美しい花にも気づけないものですね。

幸せとは、日常に溢れているという考え方です。

(参考:ヘレンケラーの名言)

(参考:ヘレン・ケラーとは?三重苦のなか先生と歩んだ生涯をご紹介)

瀬戸内寂聴:心が自由なこと

「幸せとは心が自由なこと。心にわだかまりがないということ。お金があろうとなかろうと関係ありません。健康で、それで心が自由だったら、それはもう一番の幸せです」


お金があれば、なんでも手に入る現代の社会。
その中では、お金があることが幸せとイコールと感じやすいかもしれません。

でも、瀬戸内寂聴さんは、まずは「心が自由であること」が幸せと伝えています。

たしかに、お金があっても心が自由でなければ、本当の意味で人生を楽しむことはできないものです。

逆に心が自由であれば、人生を楽しむ方法を編み出したり、お金を生み出すために自由にさまざまなチャレンジができますね。


また、健康であることも幸せの一つと伝えています。

心身が健康であれば、幸せを感じやすくなりますし、何か新しいチャレンジをするにしても、健康であることがベースになります。

健康であり、何にもとらわれずに、自由に考えたり感じたりできることが幸せという考え方です。

(参考:瀬戸内寂聴 幸せとは何でしょう?)

川端康成:一人でも幸福にすること

「一生の間に、一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ」


「幸せ」と聞いて、あなたが最初に想像するのは、どんな幸せでしょうか?

自分のためだけの幸せは、自分の中だけで完結するのに対して、その幸せが他の誰かの幸せでもある場合は、多くの人も幸せにし、広がりのある幸せと言えます。

自分だけでなく、誰かも一緒に幸せになることで、幸せの循環が生まれ、幸せの輪が広がっていきます。

そういった幸せは、自分のためだけの幸せより、より社会的意義が深いと言えます。

人のためになろうとすることで、より深い幸せを感じられるという考え方です。

そこそこ幸せを感じているけれど、でもどこか満たされない想いがある人は、誰かを幸せにしてみると、本当の幸せを感じられるかもしれませんね。

(参考:【道に迷ったとき】『日本人のすごい名言』⑤川端康成「一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ」)

アルフレッド・アドラー:幸せの3つの条件

幸せの三要素は、1、自己受容。2、他者信頼。3、他者貢献である」

1、自己受容とは、自分に価値があると思えることです。ありのままの自分にOKを出せることです。

2、他者信頼とは、他者を信頼できることです。人に対して、自分の仲間だと信じられることです。

3、他者貢献とは、誰かの役に立っているのを感じられ、自分の価値を実感できることを言います。

この3つが幸せの条件と、アドラーは言います。

これらの3つの条件を満たすと得られるのが、「共同体感覚」と呼ばれる、人が人を支配しないコミュニケーションの形です。

これこそが、幸せという考え方です。

(参考:アドラー心理学が教える幸せに生きるための3つのヒントとは?)

自分にとっての本当の幸せを見つけるための行動

ここでは、あなたが幸せを見つけるための行動を、5つ紹介していきます。

日常にある幸せを意識的に見つけられるようにすることなので、とくに難しいことではないですよ。

気持ちをラクにトライしてみてください。

行動1.感謝する習慣を持つ

とにかく、感謝する習慣を持ちましょう。

感謝できることは、待っていたら向こうからやって来ることもあります。

でもそれでは、いつ感謝できることがやってくるかわからないですし、何日も何週間も、下手したら何か月も感謝できることはやってこないかもしれません。

感謝できることはそのほとんどが、主体的に探したときに見つかるものです。
そして、感謝できることが見つかると同時に、幸せも見つかります。

つまり感謝しているときは、人は幸せを感じているので、幸せも見つかるということです。


とは言っても、私たちはつい安易な方に流されやすいものですね。
だからやっぱり意識しないと、感謝できることを見つけるのは難しいです。

そこで、感謝できることを手帳や日記につけるなどして、習慣化してみましょう。

感謝というと、何か大それたことに聞こえるかもしれません。

でも、「天気がよくて洗濯物がよく乾いた」「ドアを開けてもらって助かった」など、些細なことでいいんですよ。

パッと思い浮かばなくても、よく感じることで感謝できることが見つかります。

それを続けていくことで、少しずつ感謝の心を持てるようになり、幸せな気持ちが継続していくことになります。

毎日、「今、私が感謝できることは何だろう?」と自分に問い続けることが大切ですね。

感謝していることを「3つ以上見つける」など下限を設定すると、これまでなら気にもとめていなかったような小さなことにも感謝できるようになります。

ぜひ習慣にしてください。

行動2.健康を保つ

病気だと幸せを感じられないということではありませんが、健康状態が悪いと幸せを感じづらいことは事実です。

体が痛んだりすると、ネガティブな気持ちになってしまうものですね。

また、体について心配なところがあると、それだけで将来に対して不安を抱えてしまうかもしれません。

ですから、健康を保つというのは、あなたが幸せでいるためにも大切な要素です。

生活習慣を整えて健康を保つことで不安が減ります。そして、心が晴れて幸福感が得られやすくなります。

もしあなたが健康について気になる部分があるのであれば、どうしたら快方に向かうか考えてみましょう。

食習慣を変えるとか、運動をするなど、普段の生活習慣を整えることで解決できるものもあるかもしれませんね。

または医療機関に受診するなど、専門家の力を借りることも必要かもしれません。

幸せの土台を作るためにも、自分の体の状態をより良くしていってください。

行動3.人のためになることをする

人には承認欲求があります。

承認欲求とは、「他人から認められたい」「自分を価値ある存在として認めたい」という欲求のことです。

人の役に立ち感謝されることで承認欲求が満たされ、自分に価値があると感じられ幸福感が得られます。

だから人のためになるということは、逆説的に自分のためにもなることです。
このことから、人のためになることをしている人ほど、幸せな人とも言えます。

そう感じると、自分のためだけでなく、人のためにお金や時間を使うことも大切です。
人の役に立つことができたという満たされた感覚は、一人では得がたい幸せです。


あなたの思いつくことで、自分がそのことをやることで幸せを感じ、同時に人のためにもなることはありますか?

もしそういうことがあれば、積極的にやってみてください。

家族に食事を作るとか、仲の良い友人たちとのホームパーティを企画してもてなすなど、何でもいいです。

自分も他人も満たされる経験をすることで、どんな幸せを得られるのか、ぜひ試してみましょう。


ただし、人のためになるけれど、自分のためにはならないことは、自己犠牲になってしまうので注意しましょう。

人のためになるだけでなく、それは自分のためにもなるのか、よく感じたうえでやっていきましょうね。

行動4.物事の良い面を見る

嫌なことがあると、気分が落ち込んで後ろ向きになってしまうものですね。
嫌なことですから、もちろん後ろ向きに捉えたくなるのが人間です。

でも、感情的に反応するのではなく、前向きに捉えようとすることも大切ですよね。

あなたはなぜその物事を後ろ向きに捉えてしまうのでしょうか?それはその物事の悪い面だけを見ているからかもしれません。


反対に、その物事の良い面にも目を向けることができると、あなたの解釈が変わり感情も変わっていくものです。

たとえば、早朝からの仕事。寒い日の朝は、起きるのが億劫ですよね。
一日中、ぬくぬく布団の中にいたい気持ちにもなりますが…

でもその仕事のおかげで、朝の清々しい空気や小鳥のさえずり、暖かな太陽を感じることもできます。

物事の悪い面を見れば悪く見えますし、良い面を見れば良く見えます。
世の中は「自分の見たい面」が見えています。


良い面がなかなか分からないときは、「〜のおかげで…」と考えると、良い面を見つけやすくなります。

「~のおかげで」の後は、ポジティブな言葉を入れてみてください。

物事を前向きに捉えるようにすると、自然と考え方が前向きになり、幸せを感じやすくなっていきます。

行動5.何かに没頭する

集中して物事を行うことで、成長につながり、それが長期的な幸せにつながります。

なぜ、何かに没頭することが良いのでしょうか?

「フロー体験」という言葉があります。

これは、自分自身の心理的エネルギーが100%、今取り組んでいることに注がれている状態のことです。

この状態では、人は時間の流れを忘れて、ひたすらそのことに集中し、得も言われぬ高揚感に浸ることができます。

そして、自分自身の能力を最大限に発揮でき、さらに心理的エネルギーも最大限に発揮されるため、より複雑なものへ取り組む意欲が向上し、物事を成し遂げやすくなります。

つまり、自分のエネルギーを100%集中して物事に取り組むことで、結果を出しやすくなり、自己成長につながっていくのです。

長期的には、フロー状態で自分が持っている力を最大限発揮し、より複雑なものにも取り組む力が向上していく状態が続くと、自己成長が積み重なります。

そして自分の能力を発揮し、成長していく幸せを噛みしめることができます。

(引用:「フロー体験」理論のあまりの凄さに戸惑いを隠せない)

幸せとは何かと悩む前にやめるべきこと

最後に、幸せのためにやめるべきことを5つ紹介していきます。

誰かや何かと比べるなど、自分軸がないと不幸せになりやすくなります。

  • やめること1.足りないことばかり考える
  • やめること2.人と比べて嫉妬する
  • やめること3.他人を批判する
  • やめること4.やりたいことを後回しにする
  • やめること5.人に幸せにしてもらおうとする

やめること1.足りないことばかり考える

自分の足りないことばかり考えるとキリがなく、不幸な気持ちになります。

たとえば、どんなにお金を稼いでいる人でも、もっと稼ぐことができれば…と、足りないことばかり見ていれば、不満を感じるものですね

人生のすべてに言えることですが、足りない面ばかりを見ていると、満たされることがありません。

反対に、恵まれていることに目を向ければ、幸福感を得られます。

やめること2.人と比べて嫉妬する

人と比べて嫉妬しても、自分が変わるわけではないです。

さらに嫉妬の人を引きずり下ろすようなエネルギーは、自分にも跳ね返ってきてしまいます。

そうは言っても、嫉妬の感情はとても扱いにくいものですね。

人と比べて嫉妬している自分に気づいたら、まず、その人のどこに嫉妬しているのか、よく感じてみましょう。

きっとあなたが嫉妬するほど羨ましい点は、あなたが心から叶えたいと思っていることなのでしょう。

その要素に気づいたら、前向きに自分に磨きをかけていってください。

やめること3.他人を批判する

他人を批判し、他人を落とすことで自分が優位に立った気になる人がいます。

でも実際はそうではないんですよね。

他人を批判したところで、自分という人間が変わるわけではなく、状況が改善するということもないです。

つまり、自分を優位にするために他人を貶めることは時間のムダ。

自分を高めることで、他人が優れている点や至らない点が気にならなくなり、他人を批判しなくてもよくなります。

他人を批判する代わりに、自分がどうしたら良くなるか考えてください。

誰かを批判したくなったときは、あなたに状況を改善する力があることを示すチャンスだと思って、自分に集中しましょう。

やめること4.やりたいことを後回しにする

やりたいと思っていることを後回しにすると、幸せが遠ざかります。

やりたいことでも、初めてのことはハードルがあるかもしれません。でも、少し大変なことを達成することで、より幸福感が得られます。

また、やりたいことをやるために、本当にやりたいことや必要なこと以外はやらないと決めることも大切です。

スマホばかりいじるとか、不要な人づき合いなどをして、やりたいことをやる時間がなくなっていませんか?

「人生はやりたいことをやるためにある」ということを覚えておいてください。

やめること5.人に幸せにしてもらおうとする

自分で幸せになろうとせず、誰かに幸せにしてもらおうとしている人は、正直言って、幸せにはなれません。

誰かがあなたを幸せにしてくれる保障はないですし、人は自分を幸せにするために生きている。

つまり私たちが生まれた理由は、自分自身を幸せにするためです。

誰かがあなたを幸せにしてくれることを待ち続けるのではなく、自分で自分の幸せを叶えましょう。

一日24時間、他人があなたのために尽くしてくれるというのは、不可能なことです。

自分で自分の幸せを叶えるなら、自分のタイミングで行動できます。そして自分の思った通りに行動できますね。

もしそれで結果が出なければ、自分で工夫して再チャレンジすることもできます。
つまり、自分主体で動くことができる。

一日24時間、あなたを見守り、気にかけ、大切にできるのは自分自身。人に幸せにしてもらおうとせず、あなたがあなたを幸せにしてあげましょう。

まとめ

世界中の誰もが、幸せになりたいと望んでいると思います。

幸せになるために考え方を変えてみたり、生き方を変えてみたり…みんな幸せになるために、努力をしています。

…そう、幸せになるには「努力」が必要です。

今回の人生は一度しかなく、死んでから幸せを叶えることはできません。だからやっぱり死ぬまで、自分の幸せを叶えるために努力する。

でも、幸せになるためにわき目もふらずがむしゃらに努力をすると、逆に不幸になります。

だから、幸せというゴールに向かって走るのではなく、その過程も幸せを感じられるようにしてみてください。

そうすれば、幸せがずっと早くやってきますから。

あなたは必ず幸せになる。心配しないで、楽しんで努力しましょう。

あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。