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めんどくさいと思うのはなぜ?正しい対処法を解説します

「やらなければならない」とわかっているのに、あるいは「やろう」と自分で決めたことなのに、「めんどくさい」と思ってしまう。

そのことで自分を責めていませんか?

実は、めんどくさいと感じるのは、脳の仕組みに理由があるのです。

この記事では、脳科学の視点から見た、めんどくさいと感じる理由と対処法、そして私、大鈴佳花(おおすず・よしか)が実践している、めんどくさいという感情の乗り越え方をお伝えします。

「めんどくさい」と感じることに疲れた人へ

あなたは日常の中で、めんどくさいと思うことはどのくらいありますか?

やろうと思っているのに、なかなか取りかかれない。

「今日から運動しよう!」と思っていたのに、めんどくさくてまた今日もできなかった。

新しいことにチャレンジしてみたいけど、めんどくさいとも感じてしまう。

そんなことが続いて「私はなんてダメな人間なんだ…」と自分を責めてしまっているかもしれません。

でも、自分を責める必要はないんですよ。

なぜなら、めんどくさいと感じるのは、あなたが怠惰なせいでも、意志が弱いせいでもないからです。

めんどくさいと感じることは、実は「脳の仕組み」が関係しています。

脳の仕組みをひも解いて、どんどんチャレンジできるようにしていきましょうね!

「めんどくさい」と感じる理由

めんどくさいという感情が生まれる理由については、さまざまなメカニズムがあると考えられています。

ここではそれらの中から、主な4つの理由をあげて説明しますね。

  • 理由1.疲れや体調不良、空腹
  • 理由2.慣れていない、苦手である
  • 理由3.「めんどくさい」記憶がある
  • 理由4.「やるべきこと」と「気持ち」の不一致

 

理由1.疲れや体調不良、空腹

あなたも疲れているときや体調が良くないとき、普段はめんどうだと感じないことも、めんどくさいと感じたことはありませんか?

なぜなら、疲れているときや体調が良くないときは、目の前の状況に対して、脳が正しい判断ができにくくなっているからです。

また、空腹時は低血糖になっているため、大量の糖を必要とする脳はエネルギーが不足して働きが低下し、めんどくさいと感じることがあります。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)26~28ページ)

理由2.慣れていない、苦手である

慣れていないことや、自分が苦手なことをやらなければならないときは、脳に普段よりも負荷がかかります。

脳が「自分=(脳)に負荷がかかりそうだ」と判断しているとき、めんどくさいという感情が生まれると考えられています。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)20~23ページ)

理由3.「めんどくさい」記憶がある

過去にめんどくさいと感じた記憶が残っていると、同じ場面に直面したときにめんどくさいと感じてしまうことがあります。

たとえば、コンビニエンスストアまでコピーを取りに行くのをめんどくさいと感じてしまう場合、以前行った日がとても寒かったので、「こんな寒い日にめんどくさいな…」と思った記憶が残っていて、脳が「まためんどくさい思いをするぞ!」と予測していたりします。

このように、脳にめんどくさいという記憶が定着すると、めんどくさいと感じる脳の回路ができてしまうことがあるんですね。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)23~24ページ)

理由4.「やるべきこと」と「気持ち」の不一致

休みの日に「家の掃除をしなければ」と思っていても、ゆっくりしたい気持ちが勝って、なかなか掃除が始められないことってありますよね。

「やるべきこと」と「気持ち」の向いている方向が一致していない場合は、脳に負荷がかかります。

だからやる気が出ず、めんどくさいという感情が生まれるとされています。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)30ページ)

「めんどくさい」への対処法

めんどくさいという感情は、その理由に対処することで減らしたり、なくしたりすることができると考えられています。

ここでは一般的にすすめられている、めんどくさいという感情への対処法をお伝えしますね。

  • 対処法1.体を回復させる
  • 対処法2.具体的に言い換える
  • 対処法3.ポジティブ面を探す
  • 対処法4.とりあえず動く
  • 対処法5.笑顔をつくる
  • 対処法6.「赤いもの」を見る

 

対処法1.体を回復させる

疲れていたり、体調が良くないときは、まず体を回復させることが大切です。

寝不足で疲れていれば、何をするにもめんどくさく感じるものですよね。そういうときは、まず休む。するとリフレッシュされ、めんどくさい気持ちに変化が起こります。

また、お腹が空いていてやる気が起きず、めんどくさいと感じることもあります。そんなときは、空腹を満たせばいいんです。

血糖値が上がり、脳にエネルギーが供給されることで、めんどくさいという感情は解消されていきます。

体を回復させることは、一番最初にやっていきたいですね。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)23~24ページ)

対処法2.具体的に言い換える

「めんどくさい」って、象徴的な言葉ですよね。

そこであなたが、何に対してめんどくさいと感じているのかを分析してみてください。

具体的に何について「大変そう」「難しそう」「しんどそう」などと感じているのか、別の言葉で言い換えてみましょう。

具体的に言い換えることができれば、課題が明らかになるので、対処ができます。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)90~92ページ)

対処法3.ポジティブ面を探す

人は、慣れていないことや、苦手なことに対してめんどくさいと思ってしまいがちです。

そういう場合、ネガティブな状況ばかりを想像してしまうものですね。でも、ネガティブな状況を想像すれば、なおさらめんどくさくなるのが人。

だからそういうときほど、ポジティブな面を探すようにしましょう。

たとえば「これをやることで新しい経験ができるぞ!」「学びを得られるわ!」など、意識してポジティブな思考に切り替えてみてください。

すると積極的な気持ちが湧いてきて、やる気になっていきます。

(参考:加藤俊徳・著「『めんどくさい』がなくなる脳」(SBクリエイティブ・2017年)94~96ページ)

対処法4.とりあえず動く

あなたにも、こんな経験はないですか?

めんどくさいと思っていたのに、いざやり始めたらなぜか気持ちがのってきた…!

脳科学の研究では、作業を始めるとやる気が起こってくる「作業興奮」という現象があることがわかっています。

手足を一定時間動かし続けると、脳の側坐核(そくざかく)という部位が刺激され、快感や意欲を感じる働きをする、脳内ホルモン「ドーパミン」が分泌されます。

つまり、やる気が刺激されるんですね。

めんどくさい記憶があるときや、やる気が出ない場合は、何も考えずにとりあえず行動を始めてみましょうか。

行動することで、やる気が出てきますから!

(参考:丹波市教育委員会「作業興奮について」)

(参考:近畿大学附属中学校「1学期の始業に際して(学校長より)「5秒の法則」)

(参考:東邦大学「ドーパミンとパーキンソン病」)

対処法5.笑顔をつくる

自分の好きなことや楽しいことをしているときは、脳はめんどくさいとは感じません。なぜなら、ドーパミンが分泌されるからです。

ということは、逆を言えば、楽しいと感じることができれば、めんどくさいと感じないということになりますね。


心理学の分野で「顔面フィードバック仮説」があります。表情が自分の感情に影響を与えるという仮説です。

笑顔を作ることで、脳に楽しいという感情が生まれるとされています。

そこで、作り笑いでもいいので、まず笑顔を作ってみましょう。そのことで、めんどくさいという感情が変化し、きっと楽しくなっていくでしょう。

笑顔を作るのは簡単なので、すぐにでもチャレンジできますね。

(参考:内藤誼人・著「自分の中から『めんどくさい心』に出ていってもらう本」(青春出版・2016年)18~19ページ)

(参考:「守秀子『笑う門には福来る』表情フィードバック仮説とその実験検証」PDF 文化学園長野専門学校 研究紀要 第5号 2013より)

対処法6.「赤いもの」を見る

副腎から分泌されるホルモン「アドレナリン」は、やる気や意欲を高める働きをします。

実は、赤いものを身につけたり見つめることで、交感神経が刺激され、アドレナリンの分泌が促されることがわかっています。

政治家やプロスポーツ選手などの中には、この作用を利用して、服装や大事な試合の日のウェアなどに赤色を取り入れている人もいるんですよ。

めんどくさいと思うときは、あなたも赤色の効果を上手に使ってみてください。

ちなみに私は、掃除をするときは、服装のどこか見えるところに赤色を入れて、やる気を高めています。

掃除に取りかかるまで、「ああ、めんどくさいなぁ」なんて思っていても、俄然やる気になるから不思議です。

この方法、本当におすすめしますよ!

(参考:内藤誼人・著「自分の中から『めんどくさい心』に出ていってもらう本」(青春出版・2016年)99~100ページ)

大鈴佳花の「めんどくさい」の乗り越え方

私は「未来覚醒スペシャリスト」として、セミナーをやっており、夢を叶えて思い通りの人生を創造しよう!と伝えています。

夢を叶えるには、自分が設定した目標に向けて、コツコツと行動を積み重ねることが大切です。

でも、行動を積み重ねるときにしばしば立ちはだかる壁が、めんどくさいという感情。

私自身、さまざまな工夫をしながら、めんどくさいという感情を乗り越え、行動を積み重ね、たくさんの夢を叶えてきました。

そこでここでは、私が実践している、めんどくさいという感情の乗り越え方を紹介しますね!

  • 乗り越え方1.ご褒美を用意する
  • 乗り越え方2.すでにルーティンとなっていることにくっつけて実践する
  • 乗り越え方3.お気に入りのグッズやウェアを揃える

 

乗り越え方1.ご褒美を用意する

私は、ちょっとでもがんばったら、自分にご褒美をあげるようにしています。

なぜなら、ご褒美をもらうと脳が喜び、さらにやる気になるからです。

脳には報酬系という神経ネットワークがあります。報酬系は、喜びを得ると活性化され、ドーパミンを分泌します。

脳は、喜びをまた味わいたいので、同じ行動を強化しやすくなります。そのため気づかぬうちに、めんどくさい気持ちがなくなっていくんですね。

ご褒美は、手軽にできることから大きなものまで用意しています。自分がうれしい、楽しい、美味しい!気持ちいい!など、喜びを感じるものです。

たとえば、目標のところまで家事を終えたら、美味しいケーキを食べる!などでもいいです。

めんどくさいと思って、先延ばしにしていた大きな仕事を終わらせたら、友人と温泉旅行に行く!などもいいですね。

簡単なチャレンジには、手軽なご褒美。

大きなチャレンジには、ワクワクするような大きなご褒美をふんぱつすると、めんどくさい気持ちも吹っ飛んで「チャレンジを楽しもう!」と思えるようになっていきますよ。

乗り越え方2.すでにルーティンとなっていることにくっつけて実践する

新しいことにチャレンジするとき、気持ちを奮い立たせて行動に移すって、かなりエネルギーを消耗しますよね。

人間は、できるだけエネルギーは消耗したくない生き物です。

だからついめんどくさくなって、「ま、明日からやればいいか…」なんて思ってしまうものなんですよね。

そんなときは、いますでにルーティンになっていることにくっつけて実践してみましょう。

たとえば、「朝、歯を磨いた後に、スクワットをする」「毎日、お風呂を入れている15分間は、軽く掃除をする」などルーティンにくっつける。

この方法は、めんどくさいと思っていたことに、ストレスなくチャレンジできるようになります。

乗り越え方3.お気に入りのグッズやウェアを揃える

私は毎日、15分~20分ウォーキングをしています。

いまではすっかり習慣になったので、大雪や台風のとき以外はどんな日もガシガシ歩いています。

でも最初は本当に本当にめんどくさくて…「今日は仕事が忙しいから行けないわ」「今日は掃除を気合入れてする日だからね…」なんて言い訳ばかり。

そこで、お気に入りのウェアを揃えることにしました。カッコいいキャップに、ちょっとおしゃれな、よそ行きジャージ。全体的にブラックでクールにキメています。

ポイントは、自分で自分を「イケてる!」と思えること。

すると気分が上がって、あんなにめんどくさいと思っていたのに毎日歩きたくなるんですよね。

ぜひあなたも、形から入ってみてください。楽しくなりますよ!

「めんどくさい」についてまとめ

めんどくさいと感じる理由とその対処法、そして私、大鈴佳花が実践しているめんどくさいという感情の乗り越え方をお伝えしました。

どうでしたか?

めんどくさくて、なかなか新しいことにチャレンジできないと自分を責めていた人も、めんどくさいという感情が生まれるのは、脳の仕組みにその理由があるとわかり、安心したんじゃないでしょうか?

今日からあなたも、自分の脳の傾向を知って、めんどくさいという感情を上手に乗り越えて、思い通りの人生を創造していってくださいね!

あなたの輝く未来が叶いますように、私はいつも応援しています。